内容説明
9・11から半月が過ぎた。グラウンド・ゼロはまだ燃えている。瓦礫の亀裂から煙が立ち上っているのだ。炭疽菌騒動も起き、NY(まち)は閑散としていて、スカイトラベル社も閑古鳥が鳴いている。そんな状況を変えようと、ノブはある提案をする。一方、シドニーが担当した事件には、テロで受けた精神的な疵痕がまざまざと残されていた。そんななか、スティーブの所属する第19分隊が閉鎖されるという噂が流れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
11
まさしく、サブタイトルにある「9.11その後」の風景。消防士のスティーブはビルの跡地にとらわれて、兄や伸行を無視するように、休みごとに瓦礫の撤去を続けていた。日本からの旅行客が激減し、伸行たちは新しい旅のアイデアを実行する。動き出せない者、動かずにはいられない者、どちらの気持ちにも共感する。心に大きな傷を残したまま、時間が過ぎる。2014/12/08
わっぱっぱ
5
シリーズ21作め。作品の感想とはちと違う・・・◆今更ながら、当時のアメリカについて知らなかったことの多さに恥じ入る気持ちで読了。3.11の時も感じたけれど、いま安穏と生活できている自分に後ろめたさを感じる。でも考えてみれば、生きることは生き延びることであり、多かれ少なかれ罪の意識を心に堆積してゆかねばならないものなのだろう◆スティーブは立ち直ったように見えるが、この先何度も辛い思いにとらわれると思う。他の皆も。暁が彼らの見つめる先を照らしてくれることを祈る。2016/01/22
まろん
1
今回のメインもスティーブかな。9.11以降、その職業柄もあって、スティーブの話が多いなぁ。次巻で最終巻らしいけど、日常に戻った二人で終わらせてほしいな。2015/03/01
gyosyu
1
今回は炭疽菌など出てきてさらにパニック状態になり、かなり大変でした。でも、ノブの考えたプランが成功してよかった、また、スティーブが回復してホッとした2013/05/20
扉のこちら側
1
初読。9.11から日常を取り戻そうとする人々。陽の光は、街と人々を照らしてくれる。2006/01/01