内容説明
ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。モスラはどうやって呼吸しているのか。人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは――。古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。読み進むうちに頭が柔らかくなること間違いなし。仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」がここに誕生!
目次
第1章 遊ぶ解剖学(飛頭蛮―耳はどのように翼として機能するか;ケンタウロス―人間の胴体はどのように馬からつながったか;豆狸―陰嚢はどのように広がったか)
第2章 遊ぶ免疫学・遊ぶ発生生物学(ぬえ―キメラはどうして生き残ったか;カオナシ―食べた生物の声をどのようにして出せたか;人魚―ヒトと魚の体はどのように融合したか)
第3章 遊ぶ生化学・遊ぶ分子生物学(吸血鬼―太陽の光が当たるとなぜ灰になるか;カマイタチ―前肢の鎌はどのようにして出来たか;皿かぞへ―井戸から出てくる皿はなぜ九枚か)
第4章 遊ぶ細胞生物学(ろくろ首―首はどのように伸びたか;オオツキヒカリ―植物はどのように透明になったか;赤えいの魚―魚はどのように巨大化したか;目目連―障子にどうして目が出来たか)
第5章 遊ぶ生態学(カワリオオアゴウツボ―魚はなぜ泳ぐのをやめたか;モスラ―ガはどのように巨大化したか;蜃―ハマグリはどのように気を吐くか)



