内容説明
戦闘機に乗ることに無上の喜びを感じるクサナギ。前作『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』に続き、クサナギが生と死、そして成長を見つめる著者渾身のシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dai(ダイ)
11
今回は特にアニメ化を意識して書かれたように感じる。もともと このシリーズはカバーイラストからしてその傾向は見られるが。まだ、アニメは見たことがないが一度見てみようという気にさせられた。2013/01/21
ペトロトキシン
11
草薙水素は、ただ空を飛んで戦い続けたいだけなのに、周りを取り巻く環境が、そんな単純な事を奪っていく。ティーチャとのダンスさえも、大人達の勝手な思惑で邪魔をされる。しかし、ティーチャは解ってる。同じ世界、空間を生きている同志だから。函南との出会いが、ティーチャと草薙の出会いとオーバーラップされ、ティーチャ→草薙→函南へと受け継がれる熱い想いを期待させる。2011/08/07
cozicozy
7
草薙水素の事が少し分かった気がした。私にとって、『スカイ・クロラ』は押井守監督のアニメのイメージが強い。だからか、活字として読んでいても、脳内はアニメの草薙水素の姿になります。空を散香で自由に飛ぶ事で、生きている事を実感する。地上は、引力があり不自由な感じがする。空のシーンは、まるで音楽が奏でられているように軽やかにリズミカルに描かれている。このシリーズは、一通り読みました。図書館で借りたので、発行された順番では読み進められなかったので、今度は、自分の本棚に時系列で揃えたいと思います。読み返したい作品です2010/12/01
sibafu
6
戦争をやってるんだ。それがゲームみたいで彼女がゲームをやるみたいに戦っているとしてもそれには命がかかっている。で、操縦桿握って冷や汗かいているところに、ぜんぶ嘘で夢でゲームだと実はおまえはマトリックスの中にいるんだ、ということを支配者が耳に囁いてきたらそれは許せないだろう。怒るだろう。人の本気を遊びにするというのはふざけ過ぎだ。だからこの一冊の最後は切なかった。とは言え、永遠の子供<キルドレ>であるクサナギが理不尽な大人の仲間入りをするための「成人式」みたいな役割がこのふざけた遊びにはあるように思える。2014/05/29
fengui
6
ただ空でダンスを踊っていたいだけなのに許されない。 なぜ、ここにいるのかを考えると(想像ですが)理不尽な気がします。 1作目の主人公がここで登場しました。どうなるのやら2013/09/12