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内容説明
パールハーバーで完勝した帝国海軍の「正規空母・艦上攻撃機・航空魚雷」の3点セットは、実は山本五十六にとって最も親近感が持てない兵器システムだった!――本書は、気鋭の軍学者が“技術”という側面から日米の大海戦を比較検証した注目の論考。ほとんど同じ日本の空母艦隊が、なぜ真珠湾奇襲作戦では大勝し、わずか半年後のミッドウェー海戦では惨敗したのか? 日本とは逆に、なぜアメリカは航空魚雷に期待せず、急降下爆撃を重視したのか? など、真の勝因と敗因を明らかにする。「山本には水雷色の強い『3点セット』を直率する自信もなかった」「どのくらいの炸薬で魚雷は戦艦を沈められたか?」「九七艦攻の発艦の準備には手間がかかりすぎた」「まさしく『ヤマモト銃』だった、エリコン20ミリ」など、兵器の性能から、運用・開発にいたる日米の技術思想の違いまでを、幅広く解説する。圧倒的なデータ量を駆使して迫る、太平洋戦争の真実!
目次
第1章 艦攻と魚雷(日本海軍人に「決戦強要」の信念を与えた「3点セット」 「艦攻」の成り立ち ほか)<br/>第2章 魚雷主義(「九六陸攻」が山本五十六の戦争観を支配するまで 不評だった「八九式艦攻」 ほか)<br/>第3章 発艦と着艦(作業の妨害要因としての回避運動 九七艦攻の発艦の準備には手間がかかりすぎた ほか)<br/>第4章 機銃装備(「20ミリ機銃装備戦闘機」への道 20ミリと12.7ミリの始まり ほか)<br/>第5章 空母の性能(レーダーの有無の意義 空母の回避性能と燃料 ほか)
感想・レビュー
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kisuca
とのパパ
スターリーナイト