悪役レスラーは笑う ─ 「卑劣なジャップ」グレート東郷 - 「卑劣なジャップ」グレート東郷

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紙書籍版価格 ¥858
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悪役レスラーは笑う ─ 「卑劣なジャップ」グレート東郷 - 「卑劣なジャップ」グレート東郷

  • 著者名:森達也
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 岩波書店(2011/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004309826

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内容説明

戦後プロレス・ブームの「陰の主役」、伝説の日系・悪役レスラー、グレート東郷。 反日 反米! 血だるまで笑う男の正体は? 謎に包まれた、その「素顔」に迫る!

【目次】

プロローグ――ある<記憶>をめぐって 
あるレスラーの〈映像〉/曖昧な存在/燻りつづける〈記憶〉/大ヒール・グレート東郷とは
 
第1章 虚と実の伝説 
プロレスという「職業」/「東洋の悪魔」の危惧/凄まじい殺気/老人ショック死事件/リングの下での「顔」/馬場が伝える東郷の「素顔」/レフリーにKOされた世紀の悪玉/「空手バカ一代」の中の東郷/二人の「サムライ日本」/力道山との微妙な距離/計算された来日時のパフォーマンス/怪物レスラーのその後/大衆の欲望とプロレス 
 
第2章 伝説に隠された<謎> 
突然の「仰天証言」/テレビとプロレス/力道山と日本プロレス前史/プロレスというキラーコンテンツ/力道山と東郷の接点/映像に現れた東郷/テレビのハードル/二人のレスラーの証言/プロレス・マスコミの第一人者が語る/虚実の皮膜こそプロレス/リングの上の「正論」/「守銭奴」か「ビジネス」か/虚と実の境は/日本を追われた東郷/力道山の死/力道山亡き後のプロレス界/力道山の元秘書の証言/東郷の誤算? 
 
第3章 笑う悪役レスラー 
プロレスの「死角」/「真剣勝負」と「アドリブ」/チャイナ説は……/ナショナリズムを無効化する瞬間/本気にならないレスラー/テーズvs.草津戦の謎/草津が口にした「新事実」/「キープ・ステイ・ダウン」/情の積み重ね/時空を超えて/在米マニアたちの情報/病床の大木金太郎/プロレスの「深い闇」/ヒートする市場の要求/真珠湾攻撃と「卑劣なジャップ」/底が丸見えの底無し沼
 
あとがき
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

15
自分を覆い隠そうとし続けることも、なかなかできることではないなと思う。そんな面を持ったグレート東郷。一方で、実業家としての面も凄い。そのエネルギーに根源は・・・という点もあるが、プロレスという文化のあり方、それをとりまく、この国の人たちの文化にも目が行く。人は、自分が知っていることでしか、評価しきれないのだろう。だか、分かれる。それと、この国のありよう・・・短絡的な熱狂と、さめやすさ、そして、あわてふためきながらも、諦めてしまう文化。これは、何とかしないと。2012/08/18

秋 眉雄

10
プロレス本は老後の楽しみのために、なるべく手放さずに取っておく。この本も確実に取っておく事になる。草津の耳元で東郷がささやいていたなんて初耳でした。それにしてもこれ、新書じゃ勿体ない。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』くらい極太な本になってもよかったんじゃないだろうか。そのくらいのテーマだと思うのだけど。2016/01/03

ああああ

10
「卑劣なジャップ」という悪役として、戦中から戦後にかけてアメリカプロレス界で活躍したグレート東郷。彼の人柄と足跡を著者は追っていく。同時代の記述や証言から、事業家、レスラー、日系人としてのグレート東郷の素顔が浮かび上がる、ようでいてなかなか浮かび上がらない。その素顔に迫るたびにグレート東郷という人物はニヤニヤ笑いの悪役レスラーになってしまうのだ。大変いいドキュメンタリー。2014/06/07

keiniku

9
大戦後アメリカで、敵だった日本人としてヒールを演じたグレート東郷を追ったノンフィクション。 グレート東郷は、日本人だったのか、中国人の血が混じっていたのか、韓国人だったのか、結局はわからない。 ナショナリズムとプロレスが結び付いている中で、「ナショナリズムは底が見えている底なし沼」の言葉と同じように、グレート東郷の姿も見えそうだと思ったら、泥の中に埋もれてしまう。そして彼の死と共に跡形も無くなってしまう、元から居なかったかのように。街を歩く人の姿一人一人にグレート東郷や力道山を探してしまう。2019/03/16

鷹図

8
戦後間もないアメリカのリングで、仇役としての「卑劣なジャップ」を演じ、米国人は元より日系人からも忌み嫌われたプロレスラー、グレート東郷。そんな東郷には、母親が中国系という噂があった。その噂を根拠に「東郷非日本人説」をぶちあげた森達也が、謎に包まれた彼の人生を追う。追う、と言ってもグレート草津氏にインタビューを行った以外、ほぼ先行の研究者と、海外の事情通からの情報を元に推理するだけの、安楽椅子探偵である。曖昧な結論しか導き出せなかったのは仕方ないとして、もっと時間と労力をかけていれば…というのが正直な感想。2016/01/01

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