内容説明
最少のテストケースで最大の効果をあげるためのツールを満載した、小さいけれどすごい本。同値クラステスト、境界値テスト、デシジョンテーブルテスト、直交表と全ペア技法、状態遷移テスト、ドメイン分析テスト、ユースケーステスト、制御フローテスト、データフローテストなど、テスト技法の必須項目を全て1冊に集約しています。平易で実践的な例題を使い、手順を1つ1つ追って説明しているので、新人プログラマや初級のテスト担当者のレベルアップに最適。もちろん、「いまさら人に聞けない」ベテラン技術者にもぜひお勧めです。
目次
テストのプロセス
ケーススタディの説明
1 ブラックボックステスト技法
2 ホワイトボックステスト技法
3 テストのパラダイム
4 支援技法
5 最後の考察事項
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
reduce
6
「たった今、自分の時間を使ってできることの中で何が一番大切か」。いい言葉だな。損失を小さく見積もっているのならテストにかけるコストが低くなるのも仕方なし。当たり前のことが当たり前に書かれている感じ。魔法のようなことは何もない。テストに対する考え方が誠実に紹介されている。突っ込みどころが見つからなかった。本の内容もテストされているのか。一部のテスト技法、パラダイム以外は基本情報技術者試験でカバーされていたような気がする(用語などは異なるが)。2019/04/15
JUN_NETWORKS
2
昨今開発者が一般的に書く単体テストや統合テストだけではなく、QAなどが行う探索的テストまで含めてた"ソフトウェアテスト"について紹介されていてよかった。 前半のブラック/ホワイトボックステストの各種技法はとても参考になったし、同値クラスという概念を理解してからの境界値テストという流れの紹介だと深く理解できた。 また、後半のテストパラダイムや支援技法の章を読んだことにより、QAエンジニアの仕事の理解度や、QAの指摘に対してより深い理解の上で対応できそうだと感じた。 古い本らしいが現代でも役立つ良い本。2024/07/13
Iwata Naoki
2
1,2章はテスト技法の基本的な話でいろいろなところでも言われている話。3章以降はテストの大枠での話でこちらのほうが興味深い話が多かった2021/07/01
relet
2
ソフトウェアテスト技法について体系的にまとめられていた。途中途中に挟まれるユーモアあふれる文章は、やっぱりも元洋書だなって感じ。知らない手法もいくつかあり、ペア構成テストやドメイン分析テストなどがその例だが、理解しきれておらず実用にもっていくのはなかなか難しい。何回か読み込む必要があると思う。最後に、刺さった言葉を一つ。「子供のテストでは、~結果は自分の意図したものだと~事実の起きた後に言う。本物のテストは~実行される前に結果は予測され、文書化されている。」つい手から動かしてしまうので胸に刻んでおきたい。2020/05/17
kyon_mm
2
テスト技法の入門として使ったけど、今なら秋山さんのテスト技法ドリルかな。