内容説明
透明であたたかなクリスマスブック。
クリスマスをモチーフにした本は数多くありますが、本書は写真と小説で構成したクリスマスブックです。 写真は、谷川俊太郎の詩とコラボレートした写真集「朝」「夕」で爆発的ヒットを記録した吉村和敏氏が18年間に渡って撮影し続けたカナダのクリスマスの光景。 その写真に触発されて、若い世代に絶大な人気を誇る石田衣良氏が3編のクリスマス物語を書き下ろしました。 写真の合間に入る石田氏の小説が、幻想的な写真に現代性とリアリティを加え、叙情的な写真が小説のイメージをさらに膨らませるというコラボレーションになっています。何度でも読みたくなり、友人に贈りたくなるクリスマスブックです。
【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
61
日本とは明らかに異なる。カナダのクリスマスは、ほっとするような温かさに包まれている。あたり一面は白銀の世界。それにも関わらず、雪の景色はどれも温かい。家の窓から見える明かり、装飾されたイルミネーションにはぬくもりを感じる。そこに住む人たちの愛と喜びの声が聞こえてくるような気がするのだ。写真の合間には、石田衣良の3篇のショートショートストーリーが掲載されています。恋愛の名手は、カナダでも恋の駆け引きを描いてくるのだな。まぁ、こんな美しい景色を見ていたら、恋のひとつやふたつ、生まれてもおかしくないですけどね。2013/08/31
すみの
23
聖夜の喜びを伝える各家のデコレーション。夜には電飾が点き更にその美しさが増す。家の中でも外でも聖夜を待ち、そして過ごす楽しさと嬉しさが伝わってくる。加えて石田衣良の短篇3作収録。★カナダひとり旅、通りすがりに家に招かれ家人の温かさに触れるイブの夜『CANADIAN STARS』★不倫清算のための最後の待ち合わせ、ポケットには小さな最後のクリスマスプレゼント『30回目のクリスマス』★イブの朝、旅先ケベックで出会った日本人男女。東京での再会を期待『東京で会いましょう』2017/05/19
いずむ
21
静かで寒々しくて、すこし寂しい風景。だけど脳裏に浮かぶのは、賑やかで温かな"家族"の姿。逆説と想像がもたらす美しさだ、と思った。あたたかな光に照らされた雪が、息も凍る真冬の寒さを教えてくれる。「人が写っていない」、その寂しさがあればこそ、玄関の向こう、愛に満ち溢れた家族の抱擁が見える気がする。写真と掌編。画と言葉。お互いの描けないモノを際立たせながら、補い合う。一枚毎、写真の中に"登場人物"が現れ、ドラマが始まる。文字情報だけのヒロインが、雪と光のカナダの街を歩き出す。そうか、クリスマスって、温かいんだ。2013/08/24
べるめーる
19
今の季節にぴったりの写真集。吉村和敏さんのクリスマスシーズンのカナダの写真と、石田衣良さんのショート・ストーリーが3編。イルミネーションに彩られた街並みや、ぬくもりのある家の中の風景、静寂につつまれた自然の景色など、どの写真も美しくて物語を感じる。素敵でした。ショート・ストーリーの方は何かちょっとチープに感じられ、あまりハマらず。恋愛モノが好きな方は楽しめるんじゃないかな。2013/12/20
高宮朱雀
14
カメラマンである吉村さんの別の作品集を見て、もっと他の作品にも接したいと購入。 カナダのクリスマスの景色を主体に、間に石田さんのショートエッセイが挟み込まれるという構成。エッセイの雰囲気が良い塩梅のビタースイートさで、大人の写真集という感じ。 個人的に風景写真が好きで、人が写っていると見ていて気が散るので、そういう意味でも静かな気持ちで読了。 静かな冬の聖なる夜、皆さんはどんな風に過ごす予定ですか?因みに今年はイブが土曜日、クリスマスが日曜日なので、どこの人で溢れそうな気がします。2022/10/03
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