雪のマズルカ

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雪のマズルカ

  • 著者名:芦原すなお【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 東京創元社(2015/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488430047

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内容説明

私立探偵だった夫が事故で死んで二年、残されたのは未払いの家賃とリボルバーと調査資料、そして苦い思い出だけ。失意の底から立ち直った笹野里子は、探偵事務所を再開する――。実業家の孫娘をめぐる陰謀、不思議な行動をとる美人女優の素行調査、ホステス殺しの真相、そして過去の夫の調査が呼び起こした殺人。四つの事件に里子は挑む。アドバイザーとして山浦歩(ふーちゃん)も登場する、『月夜の晩に火事がいて』と対をなす傑作。直木賞作家・芦原すなおが描く衝撃のハードボイルド・ミステリ『ハート・オブ・スティール』を改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

78
お気に入りさんの感想から。わ、これはめちゃくちゃ好みでした。掘り出し物でした!みみずくシリーズと同じ作者とは思えないハードボイルドな文章です。死んだ夫の探偵業を継いだ笹野里子。失うもののない彼女の切れ味鋭い調査が真実をめった切りです。若竹さんの葉村晶や柴田よしきさんの下澤唯を彷彿とさせる女探偵っぷりがいいです。これは続編も読まなきゃ。2017/02/13

すい

57
なるほど、これがハードボイルドか。犯罪者、みんな〇〇じゃうし・・・・・・。第2弾の猫とアリスから読んでしまったが、何ら支障のないシリーズ第1弾。主人公は女探偵笹野里子。亡くなった夫が残した資料とリボルバーを元に保母から探偵へと鞍替えした変わり者だ。そんな彼女のことだから、依頼主にも犯罪者にも容赦はない。夫の死の真相が解明されるラストの里子が妙に清々しくていじらしく感じられた。2015/05/19

ゆきちん

50
初読みさん。連作短編4つ。女性探偵ゴリゴリのハードボイルド。夫が愛人と心中し、跡を継いだ探偵事務所。残ったのは未払いの事務所家賃と捜査資料そしてリボルバーだけだった…一筋縄ではいかない客に、自称「傲慢で気難しい明朗ぼったくり探偵」そうしちゃう?っていうハードボイルドな結末に痺れ、脇のメンバーのほんわかムードに癒され、雰囲気いいです。主人公の笹野里子。元保母さんとは思えない振り切れっぷりです!続編「猫とアリス」へ2017/03/28

したっぱ店員

46
芦原さん作、女探偵って聞いて、ちょっと人情、ほのぼの系と思ったら大間違い。容赦なくリボルバーをぶっ放す。この体温の低い感じ、始め戸惑ったがけっこう好き。本人のなかなか苦い背景も明らかになり、これからが楽しみ。続きも読もう。2015/04/27

kishikan

46
芦原さんは最近お気に入りの作家で良く読んでいるんだけど、この雪のマズルカ(原題:ハート・オブ・スティール)はちょっと異色の作品。解説にもあるように女探偵が主人公という珍しさや、芦原さんには珍しいハードボイルド。おとぼけた会話の中にピリッと胡椒の効いた作風が僕は好きなんだけど、これはちょっと違うなぁ。といっても、作中の仕掛けは結構鋭くて、ピストルを簡単にぶっ放すシーンがなければ、結構イケテルと思うんだけど。ほんのちょっとだけど「月夜の晩に火事がいて」の山浦歩探偵が電話で、とぼけた会話をするところが好きだな。2012/03/29

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