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内容説明
流浪の身から土佐一国二〇万石の大名になった山内一豊。織田氏の抗争で実力者の父を失って浪人となり、負け組からの出発となった彼は、時代の先を読み、三人の天下人に貢献することで生涯を切り拓いていく。信長を感激させた名馬購入、秀吉隊での命懸けの槍働き、家康が高く評価した「笠の緒の文」と居城提供発言――。妻・千代の「内助の功」を得つつ、政権交代などの難局をいかにして乗り越え、立身出世を勝ち取ったのか。「生きのびる」という戦国武将の論理を体現し、歴史に名をとどめた律儀者の実像を戦国研究の第一人者が解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆本に埋もれてます(╯︵╰,)
16
3人の天下人を感激させた山内一豊って?(; ̄Д ̄)?2017/11/18
かしまさ
10
この前読んだ清水先生の本に「山内一豊の隣人」という短編が入ってて興味を持った。大学生の頃大河ドラマやってたなそういえば。山内一豊の足跡をじっくりと辿っていく本なのですが、本当に城持ち大名に登りつめた人「らしくない」経歴です。ド派手でカッコイイエピソードとかほとんど(全く?)ない。あとがきで触れられているようにぶっちゃけ戦国武将としては負け組かもしれないけど、「勝ち組じゃないからって負け組って訳じゃないんだよ」っていう山内一豊からのメッセージを受け取りました。やれることだけやっていこう。2021/10/01
徳川元康
0
丁寧に調査して書かれた本です。山内一豊は大出世した割りに実績が乏しいですよね。どこで手柄を立てたのか注意深く読みましたが、出世に見合った活躍は確認できませんでした。会社でもこんなヤツ居るよね!2013/06/30
えびえび
0
嫁のへそくりで馬を買ったことで有名な一豊さんを解説した本。実際の一豊さんは戦国末期をうまく切り抜けて土佐二十万石を得た勝ち組武将なのです。無名の浪人時代から土佐太守になるまでを丁寧に解説しています。また山内一豊を通しての歴史研究の様子も見れるので、そういったことに興味がある人にもオススメです。2013/02/27