PHP新書<br> 「責任」はだれにあるのか

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PHP新書
「責任」はだれにあるのか

  • 著者名:小浜逸郎
  • 価格 ¥679(本体¥618)
  • PHP研究所(2014/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569646275
  • NDC分類:151.2

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内容説明

最近わが国では、企業の社会的責任、政治家の責任、事故を起こした者の責任など、責任を追及する声がひときわ高まっている。だが、いったい「責任」という概念はいかなる根拠に基づいて建てられているのか。正しい責任のとり方とは。人は責任をどこまで負えるのか。JR脱線事故やイラク人質の「自己責任」論争、戦後世代の「戦争責任」など公共的な問題から、男女、親子における個別の責任問題までを人間論的に考察。被害者─加害者というこじれた感情をどう克服するか。さらに、哲学は責任をどう捉えていたのかについても論考する。丸山真男の「無責任体系」、ヤスパースの「罪」の概念、カントの『道徳形而上学原論』における定義、等々。著者は、法や倫理では割り切れない「責任」の不条理性を自覚しながら、共同社会が共有する「人倫感覚」がどのようなものかを推し量ることが大切であると説く。「求められる責任」と「感じる責任」を真摯に追及した書である。

目次

なぜ「責任」を論じるのか
第1部 責任はだれにあるのか―自由主義社会における「責任」(法的責任以前の責任とは 責任は免除されるのか 集団責任と自己責任 国家と国民の関係における責任)
第2部 「責任」とは何か―その原理を探る(「責任」を論じることの難しさ 哲学は「責任」をどう考えてきたのか 責任の原理)
自由と責任の関係について―偶然性の承認