角川文庫<br> 斜陽

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角川文庫
斜陽

  • 著者名:太宰治【区分表記なし】
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  • 特価 ¥246(本体¥224)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
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  • ISBN:9784041099063

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内容説明

「私生児と、その母、けれども……古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生き」ていく一人の女。結核で死んでいく「日本で最後の貴婦人」のその母。自分の体に流れる貴族の血に反抗しながらも、戦い敗れて、宿命的な死を選ぶ弟。生家の没落をきっかけに日本版「桜の園」を描こうとした作者が、昭和22年、死の一年前に発表した作品。この作品で、作者の名は決定的なものとなった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

173
「太宰治昇天」。石川淳が、太宰の死に接して、想うところを書いている。主に友人との思い出話なのだが、そのなかで(太宰の)小説とは何か、ということにも触れていて、おもしろい。太宰は「小説を書くのかいやになっ」て自ら水に入ることを選んだが、そもそも小説とは作家がいやいや書くものである、とか、太宰が小説でやっていたのは「必死」の「道化」である、とか。なるほど、ぼくが太宰の作品に惹かれる理由が、なんとなくわかった気がする。この『斜陽』なんてまさに「必死」の「道化」の集大成だよなあ、と妙に腑に落ちた。2018/08/22

nonpono

60
ネパールでネパールの古本屋さんで買った以来の再読。冒頭の華族だったお母様がスウプを上品に飲まれるのに、お池の側で立ったままに、おしっこなさるのが、おかしみがある。また太宰の分身のような酒や女に溺れ、麻薬中毒で借金を重ねるような弟が「ゲエテにだって誓って言える。僕は、どんなにでも巧く書けます。」、だけどわざとしくじって滑稽にも書けるという自信がまた太宰らしい。姉は姉で恋と革命に生きると言って妻子のある男の元に走り、子供を宿す。当時、斜陽族という流行語も産んだベストセラー、太宰の死、堕ちるって甘美なんだよね。2025/04/03

浅見ヨシヒロ

11
太宰治ほどの作家であれば簡単なのかもしれないが、女性の心情をここまでこと細かに書いてあるのは素直にすごいと感じた。直治の弱さや上原ら男性陣の描写も流石であるが、やはりかず子のそれを比べてしまうとやはり霞んでしまう。2016/09/06

nn

10
明るい絶望。そんな印象を受けた。太宰らしいところは残しつつ読みやすかったので、この本なら人にもオススメできそう。語り口が少し「女生徒」に似ているように感じた。2016/06/30

コロチャイ

8
何十年前から読もうと思っていた本だった。ストーリーと描写が、死という命題に向かっていくような感じがした。しかし彼女の徹頭徹尾、ナルシシズムの果てが、最終章でどんでん返しがあったと思った。2021/07/05

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