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内容説明
システムの制約? 管理の都合? 顧客の利便性のため? それとももっと合理的な理由が……? 身近な事例からセキュリティの本質を解説。本質を知ればセキュリティ事故も防げる!
目次
第1章 暗証番号はなぜ4桁なのか?―見え隠れする管理者の傲慢
第2章 パスワードにはなぜ有効期限があるのか?―破られることを前提とした防護システム
第3章 コンピュータはなぜ計算を間違えるのか?―計算のしくみとそれに付け込む人間の知恵
第4章 暗証番号はなぜ嫌われるのか?―利便性との二律背反
第5章 国民背番号制は神か悪魔か救世主か―管理と安全の二律背反
第6章 暗証番号にはなぜ法律がないのか?―ITに馴染まない護送船団方式
第7章 インシデントはなぜ起こり続けるのか?―覚えておきたい3つの対策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rabbit
17
約10年前の本であるため、現在はより進歩していると思うが、セキュリティーについて分かりやすく纏められていた。セキュリティーを重視し過ぎると、日常的に不便が生じるし、その逆もある。難しいところだと思う。2016/07/10
baboocon
15
文体がすごく軽く、すぐ読み終えられる。暗証番号はなぜ4桁なのか?意外に非合理的な理由でそうなっているのだな。銀行のキャッシュカードやインターネット上など様々な場面で利用する暗証番号やパスワードだが、改めて安易に誕生日等を使ったり同じ番号を使いまわすことの怖さを思い知らされる。またコンピュータの内包する弱点や安全と便利のジレンマ、安全と管理のジレンマ、法律でセキュリティを確保することの困難さなどの観点から情報セキュリティについて見つめ直す。結局自分たちの心がけで人的脆弱性を減らしていくしかないのだな。2011/10/06
Q
10
リミテッドにて。 ●暗証番号が4文字なのは覚えやすく管理しやすいから ●セキュリティはコスト。売り上げ、利益を生み出すものではない ●いかにやってもらうか。効果とバランスが大事。抜け穴を考えない程度に ▷軽く流し読み。管理者、制作者の目線で考えると見えてくる。2019/08/13
がっち
9
わかりやすく面白いかった。セキュリティの入門書といった感じ。暗証番号が決まった経緯と暗証番号の必然性を冗談まじりに書いてある。しかしそんなセキュリティ生活でもインシデントは起こる。 そのために資源を分散しなければならなく、与えられているセキュリティそのものも疑う必要があるとも筆者は語っていて、様々なセキュリティは必ずしも自分を守ってくれる最大の防御とはならないと教えてくれる良書である。 A 2010/06/12
読み人知らず
8
わかりやすい。トレードオフなんですよね。同時に満たすのは有り得ない2014/02/13