講談社文庫<br> 荒南風

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講談社文庫
荒南風

  • 著者名:阿井渉介【著】
  • 価格 ¥859(本体¥781)
  • 講談社(2014/05発売)
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  • ISBN:9784062751759

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内容説明

「砂子(すなご)さんはいますか」。刑務所を出て横浜の暴力団鶴来(つるき)組の事務所にふらりと現れた元マグロ漁師・彦地秋郎(ひこちときお)は組長の息子・直樹を「誘拐」して西へと向かう。彼の動機は何か。目的地は? 砂子とは何者か。梅雨の末期に吹く冷たい湿った強風=荒南風(あらはえ)の如き情念で海図なき暗黒世界に乗り出す男と少年の旅路。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Fumiya

3
読み応えはあったかな。 元漁師である彦地、ある目的を抱き暴力団の世界と絡みあい、ハードボイルドも混ざった世界観。 海の男彦地に目をかけられた直樹には、立派で素敵な男に成長してほしい。[boc027]2020/04/01

yamakujira

2
刑期を終えて出所した元漁師が暴力団事務所を訪ねる。過去の過ちを生産するために、砂子を探す彦地だが、手がかりがつかめない。そして彦地は、組長の息子、直樹を誘拐して西へ向かう。彦地の情念は、わかるようなわからないような、ここまでするかという思いがぬぐえない。それにしても、彦地はなんてタフガイなんだ。ミステリ要素がふっとんじゃうほどハードボイルドだなぁ。「うなぎ丸の航海」でおちゃらけてたミステリ作家さんは、こんな男っぽい作風なんだね。 (★★★☆☆)2015/03/31

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