光文社文庫<br> 泪坂 - 長編小説

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光文社文庫
泪坂 - 長編小説

  • 著者名:倉阪鬼一郎
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334739386
  • NDC分類:913.6

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内容説明

江戸指物師(えどさしものし)・橋上清次は、嫁ぐ娘のために姫鏡台(ひめきょうだい)を造っていた。ほぼ完成しているそれが仕上げられることはない。娘は手の届かないところへ行ってしまったのだから……。思い出に浸(ひた)る日々を送る彼の心の糧(かて)は、泪坂の住人たちとの交流だった。失意にくれながらも、清次はある決意を心に秘めていた――。父と娘の深い絆が胸を打つ、優しく切ない「奇蹟の物語」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樹999

4
『曖昧な領域』にしか存在しえない下町情緒が懐かしくも哀しい。いつもの軽いひっかけもありつつさらりと読めた。読後感は読書をした、というより一枚の絵をじっくりと眺めた感じ。2012/11/03

市之丞

3
とても素晴らしい作品でした。不満があるとすれば1つだけ『本書は通勤時には読まないで下さい』と表示して欲しかった。実は我が家にも、週に一度は5年前に逝った娘(ねこ)の足音が廊下に響くんです。扉を開けても誰もいないけど「あぁ、帰って来てるな」と。2015/05/13

鈴と空

3
「優しい」も「切ない」も納得なんだけど、それよりも「綺麗」の印象の方が強かった。2008/07/05

shibatay

3
これは泣かせる2005/10/11

5〇5

2
蝶よ花よと 育てた娘 今日は晴れての 泪坂2021/05/21

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