内容説明
2014年10月、東証一部に新規上場し、時価総額2兆円の企業となったリクルート。1980年代以降の情報誌文化を創出し、時代の先端を走り続けてきた同社は、なぜユニークな人材を次々と輩出できたのか。リクルート事件やダイエーによる買収など、幾多の危機をどう乗り越えたのか。同社幹部としてそのすべてを見届けた著者が明かす“奇跡の企業”の秘密。サラリーマンの教科書ともいうべき名著が電子書籍で復活!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゐづる
21
リクルートとはいかなる会社なのか、さる事情により知らなければいけなかったので手に取りました。江副浩正さんの「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」に尽きるリクルートの社風。それによって形づくられたリクルートマンシップ。あの有名なリクルート事件やダイエーによる買収劇の内幕など、一寸ハラハラしますが、リクルートの社風はビクともしなかったところを見ると、それが最大の資産であると認められたということですね。筆者がリクルートで活躍した時期が、今の私ぐらいの年齢ということで、若干凹みました。2015/04/26
ザビ
8
INS事業(インターネット回線リセール)の失敗はかなり貴重な内容。リクルート社はこの新事業を通してコモンキャリア(今のソフトバンクのような)を目指したが、政財界の圧力や会社のノウハウ不足から頓挫。失敗が見えていながら撤退まで10年以上要したのは、莫大な人と予算を投下したから退くにひけなかった、らしい。江副さんも「IT技術が紙媒体にとって変わることの危機感」があったと別著で述べている。世の中に役に立つ理念よりも、会社の影響力を高めようと目的ありきになったのが、大きな経営判断を鈍らせた要因のように感じた。2021/04/26
Hiro
4
リクルートの黄金時代を駆け抜けた著者によるアツい記録。世の中で行動を起こし続ける著者の生き様も伝わってくる。ただ、不正義を犯した江副氏事件よりも、経営権がダイエーに移ったことに猛反発して断固自治的要求をする姿とか、社員の身にして株主総会で社長を糾弾するのとか、違和感を持ったのは自分だけだろうか?そもそも戦うのそこか?みたいな。2021/12/23
しゅうと
3
再読。藤原氏から見たリクルート。2021/02/17
なお
3
第2章を読むと元気になる。2015/02/05