新潮新書<br> 虎屋 和菓子と歩んだ五百年

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新潮新書
虎屋 和菓子と歩んだ五百年

  • 著者名:黒川光博【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106101328

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内容説明

室町時代に京都で創業し、五世紀にわたり和菓子の最高級ブランドであり続けてきた虎屋。羊羹で知られる老舗の顧客は、歴代天皇や皇族をはじめ、将軍、大名、財閥や陸海軍、やがては大衆へと広がっていった。それはまさに、時代の中心の変遷でもある。虎屋の菓子を愛した人々と、その菓子を創り守った人々のエピソードを通じて十七代当主が綴る「人と和菓子の日本史」。

目次

第1章 御所御用を勤めて(御用菓子屋の顔ぶれ;後陽成天皇と秀吉 ほか)
第2章 将軍から財閥へ(寛永文化サロン;食篭と井篭 ほか)
第3章 和菓子が結んだご縁(聖一国師と饅頭伝来;西鶴と「虎屋のようかん」 ほか)
第4章 虎屋の人々(屋号の由来;先祖を探して ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

53
著者は「虎屋」第17代当主で現会長の黒川光博氏。室町時代に創業し五世紀にわたり和菓子の最高級ブランドであり続けてきた虎屋。「御所御用」だったことから歴代天皇をはじめ、水戸黄門、吉良上野介、皇女和宮、渋沢栄一など、日本史の教科書レベルの名前が次々とエピソードに絡むところに歴史の重みを感じます。先代が残した「和菓子は五感の芸術である」は心に染みました。形や目に映える美しさ(視覚)、口に含んだ時のおいしさ(味覚)、ほのかな香り(嗅覚)、手で触れ楊枝で切る時の感じ(触覚)、菓子の名前を耳で聞いて楽しむ(聴覚)。2021/11/30

金吾

26
△好きな和菓子屋の話なので興味がありましたが、3章までは如何に名家の人達が愛用していたという話が続きます。東大紛争を解決とかはうーんと思いました。団衛門との繋がりは驚きました。2023/04/21

Yuka

10
本を読み終えたくないくらい楽しかった!虎屋のお菓子のユーザー層が、皇室から武家、富裕層、軍部、芸術家、庶民、外国人へと拡大していく経緯が語られる。お菓子を通して歴史が薄っすら透けて見える。読みながら登場する上生菓子の写真をネットでチェック。本当に和菓子って、見て、(名前を)聞いて、食べて楽しむ芸術品!2016/12/07

ぽっぽママ

10
虎屋さんの歴史と矜持を感じました。淡々と書いてあってちょっと物足りなさも。お菓子のカラーページが欲しかったな。お羊羹ばかりで生菓子を頂いたことがなかったので今度是非買いに行こうと思いました。2015/04/22

B.J.

8
●歴代の天皇から菓子の名前(御銘)をいただいていますが、その中でも特に多いのが、光格天皇からのもの。 ●虎屋には、現在、約3千の菓銘が伝わっており、歴代天皇や宮家、あるいは摂関家などの高位の方からつけていただいた菓銘を、特に「御銘」。 ●戦時中、虎屋が皇室用にかなりの量を納めたのが、「御紋菓」と呼ばれる、菊と桐の御紋をかたどった押物。これは昭和天皇の名代で、各宮様が戦地を慰問された際に、2-3個詰めにして下賜されたもの。戦死者の家族にも、5個入りの「御紋菓」が渡されるのがならわし。・・・本文より 2020/02/25

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