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内容説明
犯罪を「したくなる」環境と、「あきらめる」環境がある――。物的環境の設計(道路や建物、公園など)や人的環境(団結心や縄張り意識、警戒心)の改善で犯罪を予防する方法を紹介。
目次
第1章 機会なければ犯罪なし―原因論から機会論へ(欧米の犯罪対策はなぜ成功したのか 新しい犯罪学―犯罪をあきらめさせるアイデア)
第2章 犯罪に強い空間デザイン―ハ-ド面の対策(「防犯環境設計」で守りを固める 監視カメラが見守る、監視カメラを見張る)
第3章 犯罪に強いコミュニティデザイン―ソフト面の対策(「割れ窓理論」で絆を強める 被害防止教育の切り札「地域安全マップ」の魅力)
第4章 犯罪から遠ざかるライフデザイン―もう一つの機会論(立ち直りの「機会」をどう与えるか 非行防止教育で「対話」と「参加」を促す)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とくけんちょ
46
犯罪対策のための国内、国外の取り組みや制度を紹介している本。新書を読んでいるというかパワポの写真やデータを見せられて説明を受けるというセミナーに出席しているよう。万人向けではなく、はなから興味がない人は読み通すことはできないだろう。2023/02/09
ちくわん
19
2005年8月の本。犯罪社会学の理論と実践による治安の再生を目指す。機械の目(監視カメラ)と人の目(パトロール)。なるほどの内容だが、果たして購入時、タイトルからこの内容を想像したであろうか?ということの、ザット読み。でも、確かに来週からの当然の休校で地域の治安は大丈夫なのか?仕事がなければ、ずっと町内を散策するのだが…あっ!私が怪しいか。2020/03/01
SGM
15
★★★意図的なデータの抽出や恣意的な解釈があるが、説明している犯罪機会論という概念がなかなか興味深い。『犯罪者の「心」ではなく、犯罪が起こる「場所」に注目すること。そして、避けられる「犯罪が起こりやすい場所」は避け、避けられない「犯罪が起こりやすい場所」では用心に用心を重ねること。さらに、自分のいる場所を、物理的・心理的なバリアを張って「入りにくく」するとともに、物理的・心理的な視界を良好にして「見えやすく」すること。それが、犯罪の被害に遭わないための、最も現実的で効果的な方法なのである』(P10)2016/10/28
がっち
8
事例本って感じかな。コミュニティビジネスも絡めてあり、犯罪は見えないところで起こるということが裏付けている本かと思う。犯罪をつくらさせない体制をつくっていくこと。それが治安につながりコミュニティの再生にもつながるのではないだろうか。2013/06/05
入江
6
新書というより、実用書に近い気がします。犯罪の裏にある社会にある家族や共同体の変化に納得しました。2017/03/22