内容説明
甲子園優勝から20年目の夏――松平孝太郎率いる弱小高校野球部ではふたごの新人生が活躍している。その姿に懐かしいあの兄弟が重なる。 上杉達也と和也。孝太郎がふたりの投球を受けた青春の日、浅倉南もそこにいた――。 あだち充原作の『タッチ』が初めて小説に。数々の名シーンはもちろんのこと、コミックには描かれていない隠れたエピソードも盛りだくさん。『タッチ』ファン必読、2005年秋公開の映画「タッチ」の感動もさらに広がる究極のサイドストーリー。あの不朽の名作が青春グラフィティ・ノヴェルとなってあらたに甦る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TATA
30
我々世代にはどストライクの名作漫画「タッチ」。捕手だった孝太郎くん目線から見た象徴的なシーンの数々をノベライズで。まあ、小説として読むとなかなかしんどい感じではあるのですが、そこはあのシーンだと思えるかつての読者の我々には刺さるわけです、はい。一年時の決勝戦、二年時の勢南戦(かつての読者の方はどんなシーンかお分かりでしょう)を孝太郎くん目線ではいどうぞ。ノスタルジーにどっぷりハマりましょ。「バカ兄貴!」おー!2024/03/24
Naomi
17
ブックオフで見かけて衝動買い。2005年に出ていたとはびっくり! 大好きな『タッチ』の復習になったし、アニメや漫画で見てきた野球シーンを文章でゆったり追っていくのは新鮮だった。孝太郎目線で進んでいき、中学生時代の和也との出会いとか、知らなかったエピソードもあって興味深かった。孝太郎目線だから、語られないエピソード(孝太郎が見てない出来事)があって、タッチファンのわたしは「あぁ、あのシーンがあるよね」ってわかるけど、そんなに覚えていない人には「?」ってなるんじゃないだろうか、、。わたしは楽しめた♪2023/01/31
ワカメちゃん。
5
古本屋さんで、 タッチ もうひとつのラストシーンって背表紙に惹かれ購入。 もうひとつのラストシーン? ん~… タッチは大好きなマンガだけど、 それをはしょってはしょってコンパクトに文章になっただけ。 コータロー目線で。 まぁ、お風呂で気楽に読めて、 懐かしさを味わったからよしとしようかな。 もうひとつのラストシーンって副題が悪いんだ。2015/01/02
takaC
5
なんとも中途半端な。-もうひとつのラストシーン-なんて副題を付けるのだったら、もっと大胆なものを書いて欲しいものだ。読んでもたいした得はないし、読まなくても何も損はない。2010/08/10
ochazukemask
4
「タッチ」の何年後、というあだち充の新作に関係しているのかと手にしたが、全くそういうこともなく。 コータロー(キャッチャーの人ね)の目線でタッチの世界をなぞっただけの作品。 駄作、とまでは言わないけれど蛇足。 読まなきゃ死んじゃう、という方は是非どうぞ。2012/08/07