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内容説明
1945年8月15日の敗戦から60年.戦後を否定的にとらえる論調や歴史意識が強まり,いま戦後最大の岐路に立っている.戦後とはいったい何だったのか.戦争とグローバルな視点を重視する貫戦史という方法を用い,アジアとの関係や戦争の記憶の問題に留意しながら,戦後60年の歴史を総括する.
目次
目次
序章 「戦後史」をどのように描くか
第1章 「戦後」の成立(1945?1960)
1 敗戦という経験
2 占領と新憲法
3 冷戦のはじまり
4 戦後文化と戦後思想
5 冷戦下のアジア
6 単独講和と独立日本
7 1955年体制の成立
第2章 「戦後」の基本的枠組みの定着(1960?1973)
1 高度経済成長の時代
2 大衆消費社会の成立
3 1960年代の文化と思想
4 ベトナム戦争
5 未完の「戦後処理」――日韓国交正常化・沖縄返還・日中国交回復
第3章 「戦後」のゆらぎ(1973?1990)
1 「日本列島改造論」とオイルショック
2 新中間層のゆらぎ
3 保守本流とは何か
4 忘却の中の戦争――アジアから問われる戦争責任
5 バブル経済の発生
6 昭和の終焉――昭和とは何であったのか
第4章 「戦後」の終焉(1990?2000)
1 湾岸戦争の衝撃――「国際貢献」への呪縛
2 バブル経済の崩壊
3 農業・農村の崩壊
4 新国家主義の台頭――「戦争」「歴史」「教科書」
5 地下鉄サリン事件
終章 新しい戦争の中で――「戦後」とは何だったのか
1 9・11同時多発テロとアフガン戦争
2 イラク戦争
3 「戦争のできる国」へ
4 小泉内閣は何をしてきたのか
5 憲法改正問題
6 戦後とは何だったのか
あとがき
参考文献
略年表