中公文庫BIBLIO<br> 海野十三敗戦日記

個数:1
紙書籍版価格
¥817
  • 電子書籍
  • Reader

中公文庫BIBLIO
海野十三敗戦日記

  • ISBN:9784122045613

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

科学の徒が見た戦時下の日常、そして迎えた終戦――ノート二冊に綴られた「空襲都日記」「降伏日記」を収録。軍事科学小説を著し、海軍報道班員として南方戦線を経験した著者は庶民の戦争をどう見ていたのか。

目次

空襲都日記
降伏日記
愛と悲しみの祖国に(橋本哲男)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tekka

1
「鈴木貫太郎海軍大将は、枢府議長の任にあったが、今度大命を拝した。七十八歳の高齢と聞くが、日本の国はどうしてこう年寄の御厄介にならないとたっていけないと、重臣たちは考えるのであろうか。腑に落ちない。今までそれで散々失敗していながら、戦時下最終の内閣を組立てるのだといわれながら、この老人の顔に出られては、われらの士気もあがらない。」2021/02/27

mdsch23

0
女婿が海軍大尉(搭乗員)、本人は海軍に徴用されて報道班員として南方に取材で送られたところ病気で帰国。報道されないような話が紛れているのは軍に近い作家のつながり故の部分もあったのではないか。7月までは総じて冷静な分析されているが、原爆から敗戦に到る8月の動揺ぶりは戦争に対して思い入れの強さを感じる。清沢冽は「暗黒日記」で冷静な分析、批判を書き残して知られてますが、彼が8月に存命だったらはたして海野十三のような反応をしたのだろうかと考えると、海野十三の動揺ぶりが何故か見えてくる。2016/05/10

HAL

0
青空文庫にて。面白かったといっては失礼かもしれないが、戦時下も戦後も色々興味深く拝見。空襲で町が焼け、御徒町から両国が見えたというくだりに愕然。何度も空襲警報で起こされ、いっそ来るなら来いに苦笑。大変な状況であっても家族や親族、ご近所さんから見知らぬ誰かのことまで心痛める様子にしみじみ感動。戦後、結婚が度重なることについて、めでたいながらも(出費的に)つらいようなことを書かれていて、戦争終わったのだとこちらも実感。一家で自決せず書いてくださってよかった。読めてよかった。平和はありがたい(*´∀`)2016/04/15

くらーく

0
早稲田大理工学部を卒業し、空想科学小説作家であった著者でも、大本営発表を信じて、日本が勝利すると思っていたのが、不思議。 開戦前に、アメリカとの工業力等の差は分かっていただろうに。時間を追っての状況悪化を肌で感じていても、最終的には日本勝利の信念が変わらなかったのは何故だろう。2014/08/30

Gen Kato

0
資料として。また、空襲下における一国民の記録として。いろいろ考えさせられた。2013/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/237733
  • ご注意事項

最近チェックした商品