内容説明
「八歳の女子が赤子を生んだ」。「他人の墓石を勝手に磨いて回る何者かが出現」。江戸旅篭町の古本屋「だるま屋」には公儀の裏事情から町の噂まで、さまざまな風聞が集まる。噂の出所や行く末を追って秋月伊織が“見届ける”抜き差しならない男女の通い合い、心に響く親子の情愛。人情あふれる書下ろし時代小説新シリーズ。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
26
シリーズ1作目。また面白そうな時代物に手を出してしまった。花火と鉄砲の遠花火。しゃべれなくなった船頭が鍵を握る麦笛。悪代官と優しい妻の草を摘む人。最後は遊女を身請けする寺子屋の師匠の夕顔。どれも、悪人がはっきりしていて秋月伊織が事件を解決してすっきりする話だった。オススメは夕顔です。2016-292016/01/30
ごへいもち
18
ちょっと荒っぽいけれど他に手頃なものがないので続きを読もう。シリーズ1作目2024/02/04
あき
3
見届け人って仕事は興味深いけど、部屋住みとはいえ兄は目付のお偉方で兄弟仲も良く、本人も顔は良いわ、頭も切れるわ、剣の腕は立つわで、隙がなさ過ぎというか、盛りすぎというか、ちょっと感情移入しにくい。2020/06/14
Ishiko
3
シリーズ1作目。面白いのですがイマイチ物足りない気もします。次巻に期待。2018/06/04
makimaki
3
主人公が、すらりとした体躯で遠目にもわかる男ぶり、そして色気があって… うーん出来すぎ。御目付の兄を持つ次男坊。嫌いじゃないけど、もうちょっと影があったりしてもいいかなぁ?見届け人という仕事は初めて知った。次作も多分読むけどね。2013/06/06