内容説明
深夜の六本木。同性を愛する男装の麗人・樹(いつき)の店に出入りできる男は、名探偵・伊集院大介だけだった。この店に美しい男・千秋が舞い込んでから猟奇事件が頻発する。樹と店で愛し合った雅子が翌朝惨殺死体で発見され、店内でも次の犠牲者が。千秋を疑いながらも強く惹かれていく樹に、友人として伊集院は!?(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
悪者みきこ
6
うーん、なんちゅうか、栗本薫の文章でなけりゃ、伊集院大介シリーズでなけりゃ、読めたもんじゃない筋のお話かな。かったるい自惚れの過ぎた自意識過剰で自分たちを特別視し過ぎな、結局ごくごくありふれた感性を持つふたりの話。2023/05/10
にしかわ。
5
身近に親からの愛情を感じれなかった、親を恨んでいるという人が沢山居る。過去のことと思って割りきってるつもりでも、今に与えてる影響ってのは壮大なんだよね。思い出しながら読了。性や家族の悲しさや切なさを感じる。影響力を持った、身近ながらも口に出すのはタブーのようで、解決しにくい問題なんだよね、読んでてしみじみ。2016/02/04
kaizen@名古屋de朝活読書会
5
「伊集院大介の探求」という副題から、どれだけ読み取れるかが鍵かもしれない。 本書には、伊集院大介の推理はない。 残るのは伊集院大介の透明感だけ。 それが「探求」という意味だと気が付かないと、本書を読んでいても辛いだけかもしれない。 栗本薫が描こうとした人物3人を、どれくらい理解できるだろう。 連続殺人鬼の話なので、お勧めはしたくない。 伊集院大介が推理するようでは、シャーロックホームズやポアロを超えることはできないと思う。 推理しなくても、透明感だけの存在であるところに伊集院大介の異2011/08/13
三月★うさぎ
4
10年ぶりくらいに、栗本薫を読んだ。 濃い!あまりの濃さに負けて、途中からパラ読み。 人物モノローグがしつこく感じられて苦手。 この人の作品はバイタリティーが強すぎて、むしろ「下品」と感じるようになり、だんだん縁遠くなっていったんだった。 でもこのバイタリティーで病とも壮絶に闘っておられたんだろう。ご冥福をお祈りします。2009/06/07
lobking
4
追悼用として読んだ。一番まともな人はお菊だと思った。いろいろな意味で饐えている本。2009/06/02
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