新潮文庫<br> 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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新潮文庫
七瀬ふたたび(新潮文庫)

  • 著者名:筒井康隆【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2011/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101171074

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内容説明

生まれながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生まれてはじめて同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持ち主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と壮絶なバトルを繰り広げる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

209
『家族八景』の続編、えっこれが続編?って思うほどハチャメチャにでっかいSF になってます。人の心がわかる能力を持つ主人公七瀬。次々と異なる能力者と出逢いながら、それらを排除せんとする謎の警察集団と戦う話。短編仕上げで面白く読みやすい❗でも、でもその結末は勘弁してよ!人と違う能力、個性を持ちながらそれを自覚し生きている人の生き辛さ。己を隠して生きていく孤独。そして仲間と出逢えた奇跡と歓喜!それって現実世界でもあるよね。それがこんな結末⁉️やめて!と思ったら続編あるらしい、くっそー、読むしかないじゃん‼️🙇2018/11/18

ehirano1

209
「地獄八景」、いや違った(解説の受け売り)、「家族八景」の続編ですね。相変わらずの地獄ぶり(?)ですが、展開が予想の斜めで面白かったです。また、七瀬がアニミズム的な思想の持ち主であることが本書で明らかになり、なんだか共感を覚えてしまいました。2017/03/04

nobby

137
『家族八景』続編だが、その展開の違いに驚愕!人の心を読める七瀬ふたたび。前作で描かれた家政婦として目にした人間の本性に比べ、なんと今作では超能力者と普通の人間との全面対決にまで飛び火する。それでも他の能力者達との出逢いを描く様はコミカルでSFで面白い。(どんな美人コンテストでも三位以下に滅多にならない程度)と自称する美貌あって、聴こえる男達の想いは情けないほど下品で単純でえげつない…自らの特異能力が周囲にバレることを恐れ、それを持って生まれた意味に葛藤する様が作品全体に漂わせる哀愁と壮絶なラストが印象的。2018/04/30

たー

130
家庭内を舞台にした前作からスケールアップ。新たな超能力者の登場から怪しい組織との対決へ。筒井なのに(!?)感動すら覚える。それはさておき最後の解説が「エディプスの恋人」の内容に触れていたのが気に入らない。まだ読んでないのに(怒)2011/01/18

優希

129
1作目の慎ましさとは一転、派手になったように感じました。色々な能力を持つ仲間たちと出会い、生活を共にするようになります。隠していたはずの能力も、超能力者を抹殺しようと企む暗黒組織から命を狙われることに。ここから血みどろの死闘が繰り広げられて行くので軽く読む感じではなかったですね。七瀬の能力が増したようですが、戦いに次ぐ戦いは好みの展開ではありませんでした。孤独に生きてきた七瀬がやっと仲間を見つけたと思えば次々と失うのが辛かったです。本当に超能力者がいたらこのような状況も生まれるのかもしれません。2015/10/11

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