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内容説明
愛されなかったから、わが子を愛せないの? 家族は本来〈絆〉というかたちでつながり合っていくべきものです。しかし、その家族が、〈鎖〉とでも呼ぶべき重い存在になってしまうことがあります。幼いころ愛されなかった記憶、過去からの〈家族の鎖〉が母親をしばりつけ、子育てのなかでの自信を失わせます。さまざまな悩みを抱えていた母親たちが集まって、詩を綴るサークルをつくり、傷ついた過去を詩に表現するなかで共感し合い、癒していく。──。本書は、そんな母親たちが過去を受け入れ、自分と他者とを見つめ直し、自己肯定感を取り戻していく、その記録です。
目次
第1章 「家族の鎖」の重さ
第2章 「心の沈殿物」と向きあう
第3章 「捨てられた悲しみ」からの回復
第4章 子どもの自立と親の自立
第5章 子どもを愛せないつらさ
第6章 「家族の鎖」を超えて