内容説明
部下の失踪事件を調査中のアニーは暴漢に襲われたところを通りがかりの男性に救われた。聞けば、著名な警備会社ダンディー・エージェンシーの最高経営責任者(CEO)デイン・カーマイケルだという。プロとして調査に協力しようと言うが、真意は別にあるようだ。南部の旧家出身で、女性はおとなしく男性に従うものと信じる彼は、意地っぱりなアニーの“調教”に興味を持ったらしい。えらそうな男性優位主義者は大きらいよ!思わず反論しようとする彼女を、デインは挑発した。「君は僕のタイプではないとだけ言っておこう」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
南部育ちのふたり。女性は慎み深く控え目であることが求められ、男性は強い男として女性を守るべき存在と教えられる。ヒロインは父と夫に傷つけられたせいで物凄く頑ななので読んでいて疲れる。何者かに命を狙われて何度もヒーローに助けられているのに突っかかる。まあどっちも頑固なんだけど、それぞれの価値観を根底から覆し、プライドを捨てないとこの先の人生を生きていけない所まで来てからのラスト。事件に身近な人たちが深く関わっていたのもあってハラハラしました。我慢強いヒーローはヒロイン母に言わせると本物の南部紳士だそうですよ。2022/04/16
akiyuki_1717
1
ミステリー仕立てでこのシリーズの中では筋がキチンと通ってて面白く読み終えた。設定上仕方がないんだろうけど、どうも自立心が旺盛で、反発心の強いヒロインは苦手。2013/08/16