内容説明
「この作品が私の代表作になる予感がします」――平 安寿子 プチ家出から戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹……。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる! けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。おすすめ文庫王国〈2005年度版〉第一位!(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
106
本書に出てくる家族はみんな元気でタフである。ある日突然出て行った母親が20年経って何事もなかったかのように帰ってくるという設定は現実離れしているが、それでも家族は成立し、元気にやっていける。家族のあり方・意義を描こうとしたのだろうか? 小説のトーンが元気でよいと思う。
優希
84
面白かったです。突然の母の家出から、それを受け入れて自分の気持ちに素直に生きる家族が新しいと思いました。そこには常識などが存在せず、どこまでも自分中心という感じで笑い飛ばす何かが感じられました。それは、母親の不在をそれぞれの形で理解し、成長していくことそのものなのかもしれません。近くにいるだけではない家族という存在の理解を認め合うのが清々しいですね。2018/06/11
すたこ
28
★約300ページ読んで挫折。淡々と話が進まず苦痛。楽しみにしていたけど、残念。2016/07/07
ゆみねこ
26
初読みの作家さん。長女の高校卒業式のあと、突然母親鷹子が家を出る。信金に勤める父信也、クールな長女積子、怒れる次女立子。それぞれに自分勝手なこの家族、誰にも共感しないけれど、どこかにありそうな家族なのかも?平さん、他の作品もちょっと読んでみようかな。2012/03/16
Atsushi
24
この物語の登場人物、皆相当変わっている。なんとまあ身勝手な人たちだろうと半ば呆れてしまう。嫌悪感すら覚えるシーンもあった。でも、読了後のこの清々しさはどこから来るのだろう。自分の気持ちに素直に生きるのもまんざら悪いことではなさそうだ。2019/07/23
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