内容説明
夏休み。富士山噴火の危機のなか、一足先に日本に帰国していたユウリを追って、シモンも来日した。その頃、ユウリは従兄弟であり、霊能者として絶対的な権威を持つ幸徳井隆聖に禊祓いをさせられていた。隆聖は富士山の沈静化のためユウリと一緒に、術を施そうとしていたのだ。一方、骨董品を持って京都に来たアシュレイ……。ユウリをめぐるスリリングで、アブナイ休暇!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
28
再読。ユウリの幼少時の事件の顛末はどうなったのか謎。ホミコレのコンビが勤務中でも名前呼びとか、違和感を感じてしまう。2013/10/29
翔(かける)
26
私はこの巻が一番好きかもしれません。エネルギーの変動により、霊峰・富士が噴火。厳戒態勢がひかれる日本で、隆聖、ユウリ、シモンが事態にのぞむ。アシュレイは本家からの指令を完遂した模様。途中から話がこみいってきて、理解するのを放棄してしまいましたが(笑)、やはり日本文化がベースの話は入ってきやすいです。真実にストイックな隆聖は、プロ意識が高くてかっこいいと思います。シモンとの関係のゆらぎを指摘されたユウリは、今後どうなっていくんでしょう。2018/11/22
よっしー
19
今回の舞台は日本!! シモンとユウリの姉が接している様子は、本当に絵になるなと変な所で感心していました(笑 チラホラと名前の出てきていた隆聖もしっかりと登場。中々に良い性格をしていましたが、そうで無いとやっていけないのかなと思ったり…。と言っても、私個人としてはあまり好きになれないタイプですが(笑2024/06/26
藤月はな(灯れ松明の火)
17
本編でも影響が強かった賀茂系陰陽道の当主、隆聖さん、登場。隆聖さんはなぜか標準語のイメージが強かったため、京都弁を話す彼に驚きました^^;次元の狭間を超える巫女体質のユウリが自我を確立していくにつれてその能力が衰退するということが印象的でした。後はかぐや姫伝説と霊薬、徐福、亀やお目に掛かることすら珍しい竹の花、浅間山の神、怨霊を外に出さないため、入り組んだ日本家屋などQEDシリーズや京極堂シリーズ、「家守綺譚」でも御馴染みのワードが盛りだくさんでニヤニヤしていました。シモンは本当に気が休まる時がないですね2012/06/19
扉のこちら側
13
初読。ついに日本まで。富士山噴火したら現実どうなってしまうのか。2005/06/07