新潮新書<br> 徳川将軍家十五代のカルテ

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新潮新書
徳川将軍家十五代のカルテ

  • 著者名:篠田達明【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106101199

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内容説明

健康オタクが過ぎた家康、時代劇とは別人像「気うつ」の家光、内分泌異常で低身長症の綱吉、飲酒が高じて食道がんで逝った光圀、そして実は三人も将軍位に就いた障害者……。芝・増上寺にある徳川家霊廟で発掘された遺体や文献をもとに歴代将軍を最新医学で診断してみると――。彼らはどんな養生法を心掛けていたのか、そして死因は、さらに世継ぎをもうけるための苦心とは? 史実には顕れぬ素顔が見えてくる。

目次

家康―初代将軍(一五四二~一六一六)死因・胃がん
秀忠―二代将軍(一五七九~一六三二)死因・胃がん
結城秀康―家康の次男(一五七四~一六〇七)死因・梅毒
松平忠輝―家康の六男(一五九二~一六八三)死因・老衰
家光―三代将軍(一六〇四~一六五一)死因・脳卒中(高血圧)
水戸光圀―天下の副将軍(一六二八~一七〇〇)死因・食道がん
家綱―四代将軍(一六四一~一六八〇)死因・未詳
綱吉―五代将軍(一六四六~一七〇九)死因・はしかによる窒息
家宣―六代将軍(一六六二~一七一二)死因・インフルエンザ
家継―七代将軍(一七〇九~一七一六)死因・急性肺炎
吉宗―八代将軍(一六八四~一七五一)死因・再発性脳卒中
家重―九代将軍(一七十一~一七六一)死因・尿路障害(脳性麻痺)
家治―十代将軍(一七三七~一七八六)死因・脚気衝心(心不全)
家斉―十一代将軍(一七七三~一八四一)死因・急性腹症
家慶―十二代将軍(一七九三~一八五三)死因・暑気当たり
家定―十三代将軍(一八二四~一八五八)死因・脚気衝心(脳性麻痺)
家茂―十四代将軍(一八四六~一八六六)死因・脚気衝心(心不全)
慶喜―十五代将軍(一八三七~一九十三)死因・急性肺炎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

95
カルテという視点からの徳川15代に渡る将軍たちプラスαの分析です。増上寺で発見された遺体や文献をもとに歴代将軍を医学的に見るという視点が斬新でした。時代背景に絡めながら、史実では見えてこなかった生い立ち、性格、側近についてなどを語っているのが興味深いところです。別の本でも似たような事柄を取り上げていたので、既知のことも結構ありましたが、医学的な視点でより深く掘り下げているという印象でした。2016/10/28

kinupon

80
十五代も続くと長生きや早世した将軍もいて、いろいろな病気にかかって亡くなっていくんだなと思いました。現代とよく似ていますね。2018/01/21

れみ

69
徳川将軍家の将軍15人を中心に、発掘された遺体や公文書、俗説などから彼らの健康状態や死因を推測。そういう見方もできるのか〜と興味深いところがたくさんで面白い。2014/09/08

優希

68
カルテで徳川を読み解くという切り口が面白いと思いました。時代背景に絡めているので、史実では語られない生い立ち、性格、側近などを語っているのが興味深かったです。医学的に掘り下げる歴史も新鮮でいいですね。2020/11/27

がらくたどん

64
徳川家墓所として一部の将軍と正妻・側室の遺体が納められている芝増上寺の改修工事(1958年~)に伴い発掘された遺骨調査と実記類から歴代将軍の病歴・死因を推察する歴史考察本。木村嵐氏の『まいまいつぶろ』で描かれた家重の「カルテ」が知りたくて。家重さんのご遺骨(発掘時)はかなり良好な状態だったようで資料写真も掲載されている。遺骨からの特徴は著しい奥歯の摩耗。筆者は諸資料から家重の症状を不随意運動系の脳性麻痺と推察しており言語の不明瞭も知的障害ではなく咬筋の不具合の可能性と根強い「外見からの誤解」を示唆している2023/09/21

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