英語を学べばバカになる - グローバル思考という妄想

個数:1
紙書籍版価格
¥792
  • 電子書籍
  • Reader

英語を学べばバカになる - グローバル思考という妄想

  • 著者名:薬師院仁志
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 光文社(2014/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334033088
  • NDC分類:830.7

ファイル: /

内容説明

英語ができれば「勝ち組に入れる」「国際人になれる」「世界の平和に貢献できる」――日本人にはびこるそんな妄想を、気鋭の社会学者がさまざまな角度から反証、そして打ち砕く。

目次

第1章 英語をとりまく状況(英語で言えばエラい? 英語=世界標準には根拠がない ほか)
第2章 英語支配の虚像(国際標準という“長い物” 「グローバル化」と「世界」と「英語」の混同 ほか)
第3章 アメリカ妄想(「ソフト・パワー」は英語の支配力を維持するか 「アメリカ=民主主義国」は世界の共通見解ではない ほか)
第4章 英語学習と言う徒労(なぜ日本人は英語ベタなのか 英語ができなければ、この先生きてゆけないのか ほか)
第5章 グローバル化幻想(グローバル化のつもりが英語世界への「閉じこもり」 アメリカに反旗を翻しはじめたヨーロッパ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かしまさ

12
グローバル化→英語(→アメリカ)の嘘を徹底的に暴く本。そこまで言わんでもというくらいアメリカdisってる。日本の外に目を向けるのは重要だけど外ったってアメリカ以外にたくさんあるじゃないですか、ということをずっと言っている。グローバル化に必要なのは本当に英語力だけなのか。個人的には「パソコンスキルを磨いて就活を有利に進めよう」と同じ論理だと思う。まぁ...害にはならないね。2020/10/25

ひろき

8
本当に英語学習必要ですか? 英会話をはじめなければ「負け組み」。英語が世界共通語。これら日本人の一般常識となっている幻想を徹底的に覆す本。加えてグローバル化の危険性も訴えている。ソ連の脅威がなくなった昨今。進むアメリカ離れ。EUでは参加国全ての穂国語を尊重している。英語をと同じくらいイスラム語も話されている。本当に英語がグローバルスタンダードなのか?そもそも人口一億を超える日本で全ての人が英語を話す必要があるのか?好きだから。以外の理由で英語を学んでいる人は是非一読を。2011/09/28

Humbaba

8
英語はあくまでもひとつの言語でしか無い.そして,日本人が英語を苦手とする最も強い理由は,それを必要としていないためである.もしも必要な状況に置かれれば,人間はそれを身につけるものである.なぜ自分は英語を学ぼうと思うのかを問い直す必要あるだろう.2010/12/20

フリスビー

7
アメリカは特殊で、アメリカ英語も世界標準などではなく、それに異常なほど追従し続けている日本も特殊な国になりつつあるという危機感を持った。データでは、職業人でも英語がないと業務に支障が出るのは1%未満。1億人以上が母語を話す日本では、母語での読解力やコミュニケーションがはるかに重要で、必要ができたらそれぞれの言語を学べばよい。英語に偏ると、情報も偏り、国の政策も偏ってくる。ルクセンブルグのように人口が少なくて母語だけではやっていけない国もあるのだから、巨大市場である日本語をもっと大切に使いたいと思う。2018/04/01

ソーサー2013

6
★4.内容は題名から受ける印象とはまるで違う。反米親欧(仏)派の欧米文化比較。著者は両文化への造詣は非常に深い。多角的な分析は妙味をそそる。国家レベルではたしかに米国一辺倒の世界観は是正されるべきだが、個人レベルで英語に一人背を向ける勇気は中々ない。欧米文化の背景に関する事項は再読の価値あり。2013/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/399425
  • ご注意事項

最近チェックした商品