単行本<br> 霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

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単行本
霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

  • 著者名:トリイ・ヘイデン【著】/入江真佐子【訳】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 早川書房(2014/05発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152086303

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内容説明

悪質な虚言癖のある少女の心の闇に取り組むトリイのもとに、町の有力者が幼い孫の問題を持ちこんだ。その少年の不可解な無言症の裏には、複雑な家族関係があった......真の家族の意味を問う感動作。/掲出の書影は底本のものです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rin

58
【図書館】選択性無言症の子どもたちの治療を行うトリイ。今回は子どもだけではなく老人も対象に。どんな相手でも真摯に向き合うトリイ。私にとってトリイ作品は学生の頃から読んでいるけれど、今は仕事内容は違うけど私自身も刺激を貰えるシリーズ。優しさがしっかりと根底にあって諦めずに可能性を探し続けること。嫌いだという感情に流されることなく、相手のためを想い自分の感情をしっかりコントロールするために自分自身と向き合う姿勢。見捨てずに心から救いたいという気持ちに、背筋が伸びる気持ちになる。子どもたちの幸せを願いたいです。2017/03/06

Hisae

6
正直、苦手な分野です。仕事でなければ挫折していたと思います。カサンドラが理解不能の、未知の生物に思えて恐ろしいかったです。トリイの体験を読むだけで、混乱と薄気味悪さに気が滅入りそうでした。そんなカサンドラに根気良く付き合い続けるトリイが知った恐ろしい秘密。子供に現実に起こってしまう理不尽で残酷な仕打ちに、ただひたすらに嫌悪と吐き気、強い怒りを感じました。カサンドラにドレイク。どうか、そんな理不尽な苦しみを味わう子供たちが一人でもいなくなって欲しい、そう願わずにはいられない本でした。2014/03/13

07a4003

4
病院でセラピストとして働く主人公が出会った3人の子供達。先天的な障害なのに認められない子,過去のトラウマを隠すように酷い虚言癖を持つ子,後遺症で無言症になった老婆。原因はそれぞれ異なるが,家庭環境が子供に与える影響の大きさを痛感させられる。セラピーの中で,感情を数値化して分類する作業は自己分析の方法として興味深かったし,感情を掲示物に見立てて相手の手の中にそれらを“預ける”という表現に主人公の強さと優しさが含まれていて,感情を伝えることや共有することの大切さを実感した。2022/03/28

nitori

4
忘れていたけれど再読でした。カサンドラにドレイク、ゲルダ。。。やっぱりトリイヘイデンの物語は心にぐっと迫るものがあります。『シーラという子』の1冊で人生のベクトルが変わってきたともいえる、大好きな作家さんです。虐待が起こす深刻な情緒問題や無言症に必死で取り組むカウンセラーや医師、ケースワーカーの奮闘とやるせない現実、そしてその中にほんのわずかに見える希望の光・・・世界中で愛されるのも納得です。2019/04/08

よぽ

4
カサンドラ、ドレイク、ゲルダの3人のケースが語られる。家族が子供に与える影響力の大きさが怖いほど。子供にとっての両親の存在とは、かくも大きいものなのですね、改めて身が引き締まる思い。2018/05/06

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