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内容説明
脳の機能障害として注目を集める高機能自閉症やアスペルガー症候群を中心に、発達障害の基礎知識とその心の世界を、第一線の精神科医が、患者・親の立場に立って解説する。
目次
第1章 軽度発達障害とはなにか
第2章 自閉症、高機能自閉症の基礎知識
第3章 アスペルガー症候群の基礎知識
第4章 高機能自閉症、アスペルガー症候群の症状
第5章 LD、ADHDと軽度発達障害
第6章 軽度発達障害の実際のケース
第7章 軽度発達障害を治す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mana
25
基本的な発達障害の知識を得たい人向けの本。「自閉症スペクトラム」という広い範囲で捉え、理解や支援していくほうが、より可能性を広げられるのだろうと感じた。DSMの定義ではADHDは発達障害に含めないことや、医学界と教育界での定義の違いなど、新しい発見も。ただ、ここに書かれているのは、よりはっきりと特性が出ている子のケースだと感じる。2005年出版の本なので、今のグレーゾーンも含めた「発達障害」のイメージとは微妙に違うように感じた。数冊読んで学ぶのが一番いいと思う。2021/11/12
ネコタ
8
発達障害について基礎的なことから本人・親の体験談も含まれている。障害のあるなしに関わらずこのような本から情報を得て理解をすることが必要。診断方法は最新の情報を参考にする必要あり。2015/02/28
トダ―・オートマタ
8
発達障害は「社会的ひきこもり」とごっちゃにされているという現在は 個人的には困ったことだと思う。 2012/04/02
asajee
7
難しい内容も簡単に読めるように書かれた一冊。専門医である作者の、発達障害の子たちへの愛情も感じました。周囲の無知によって本人と親がどれほど辛い思いをしているのか。無知な人たちの言葉は黙殺、辛いけどその子を外に連れ出す、など、なるほどと。2011/10/11
姫
6
知識の乏しさは時に人を不幸にしてしまう。この本の著者は、発達障害やアスペルガー症候群に対する正しい知識がより世間に広がることを望んでいます。この本を読んで最初に思ったことは、この本を買って本当に良かった、ということです。世間的にまだまだ誤解されている病気はたくさんあると思います。発達障害、アスペルガー症候群、自閉症、言葉は知っていても自ら歩み寄っていかなければなかなか正しい知識を得ることはできないと思います。書店で偶然見かけて気になって購入した本でしたが僅かですがこれらの病気のことを知ることができました。2012/05/25