内容説明
少年犯罪、家族のあり方、教育問題、本や映画や音楽、少年時代の思い出など、家族をテーマに作品を書きつづける直木賞作家・重松清の原点がわかる著者初のエッセー集。現代社会を生き抜く少年少女と悩める大人たちへの、温かいメッセージ。
目次
マンモス西を探して
若いひとたちへ
家族とオヤジに向けて
本と映画と音楽をダシにして「少年」のことを
あの日から始まった
Sくんのこと
一九七〇年代型少年/二〇〇〇年代型中年
ぼくは昔「ポン」と呼ばれていた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
47
1991年春から2001年夏までに書かれたエッセイを精選して再構成したもの。冒頭の「マンモス西を探して」から、いきなり鷲掴みにされました。大切な友人や相棒のこと、少年時代の思い出、そして家族のあり方についてなど、どの話も心の琴線に触れるものばかりです。父親と母親の愛の違いを問われた時に、母親は世界中で真っ先に「おまえを愛してる」と言ってくれる人で、父親は世界中の最後の最後に「おまえを愛してる」と言ってくれる人…という一節に落涙。今自分も息子との距離感をつかみかねている矢先だったので、身につまされました。2014/04/13
hiro-yo
41
同じ重松さん作の「ファミレス」との併読。こちらは2001年刊行のエッセイ集の文庫版です。読んでみると時代背景が一昔前です。最近重松さんがお気に入りで拝読していますが、このエッセイでも何気ない日常を切り取って深掘りされています。やはり家族のお話が多いですね。2〜3ページのエッセイですが、一つ一つに心地よい余韻が残りました。2017/01/14
まさきち
35
重松さんの人間性が滲み出ているようなエッセイ集。読んでいて本当に共感できることが多く、またいろいろな本のことを知ることができてまたいつか読み返してみたいと思える一冊でした。2015/03/04
コージー
10
重松さんの人となりがわかる本だった。歳も同じ位なので共感することも多かったのですが、この本を読んで、意外とやんちゃな生き方をしてて、また好きになりました。2011/05/26
タルシル📖ヨムノスキー
7
重松清さんのエッセイ集。なんだか重松さんを身近な存在に感じられた。この本の中で取り上げられてた本、今度読んでみようかな。2017/10/08