内容説明
全長二十六メートルの戦艦大和復元プロジェクトを率いた著者が、スタッフの熱き闘いと、未公開資料や最新の考証から明らかになった「悲劇の戦艦」の全貌に迫る!半藤一利氏との特別対談も収録。
目次
第1章 大和を造ろう!(大和ミュージアム 驚くべきプロジェクト ほか)
第2章 造るのは模型ではない、十分の一の大和だ(山本造船に白羽の矢 納期までわずか一年半 ほか)
第3章 大和研究に懸ける(一次資料の大半が集められる 写真をどう扱うか ほか)
第4章 戦艦大和が遺したもの―半藤一利・戸高一成 特別対談(大和計画当時の状況 大和の建造計画 ほか)
第5章 生き続ける大和(完成間近を迎える 最後の仕上げ 完成した大和が教えること 大和建設ドックの御影石 語り継がれる大和)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
9
今から十年前の平成17(2005)年4月、広島県呉市に大和ミュージアムがオープンしました。展示品の目玉は、1/10のサイズで作られた巨大な戦艦大和の模型。(見に行きましたよ!) この本は、この模型、というよりも1/10で作られた「本物」を作るための奮闘記。本気になったものづくりのプロの仕事をご覧あれ。・・・でも思うんだけど、日本人って納期や予算で苦しめられた方がいいものが作れるのかもしれない。つくづく特攻精神の民族なんだねぇ。(笑)2015/08/09
Naota_t
1
★3.2/広島にある呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)に展示してある10分の1(26メートル)戦艦大和を復元した話。復元に関する話は「へ〜」という域をでなかったが、第四章の著者と半藤一利氏との戦艦大和に関する戦争論は興味深い。造った大和は世界最高峰でも、その使い方は最悪だった。これが一番の教訓だ。ロンドン会議の決定を反故し、対アメリカを目的として造船するも、レイテ沖海戦で戦艦武蔵を失って、大和の使い道はなくなった。その上で、軍令部総長は、大した議論もないまま天皇にビビって大和特攻を決めてしまったのだ。2022/02/17
つく
1
登場人物のほとんどが大和キチガイという狂気の記録でした。模型を造るために60時間のビデオから二千枚の写真をキャプチャしたり見えないところにも当然こだわったり部品ができてても新しい資料が出てきたら作り直したりと読み進める度に「予算はどうなってるんだ!?」と思うことばかりでしたが、後で調べて製作費が2億1千万と知ったときは正直「安っ!」とか思っちゃいましたね。(多分人件費削りまくってるよね…)2015/05/09
んがんぐ
1
1/10大和の模型(と言っても30tある)を作った時の日誌みたいな感じでした。大和のうんちく話とかは殆どありませんでした。2013/09/17
みろり
1
職人魂がこもった大和を見に、呉にいってみたくなった。(豊)2013/03/06