中公新書<br> 平家物語 あらすじで楽しむ源平の戦い

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中公新書
平家物語 あらすじで楽しむ源平の戦い

  • 著者名:板坂耀子【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121017871

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内容説明

『平家物語』を楽しむには、まず単純明快に全体像を掴み、あらすじを把握することが必要だ。物語の成立と受容の過程を理解するには、江戸文学や歌舞伎に与えた影響を見ていくことが有効だ。さらに歴史的事実との関係を見れば、なぜ平家は滅びなければならなかったかという大きな問いに、この物語がどのような答えを用意したかも見えてくる。今を生きる私たちに限りない力を与える古典文学の扉を、さあ開けよう。

目次

第1部 受験勉強的あらすじ暗記法(三つの反乱、三つの戦い 前半のあらすじ―三つの反乱 後半のあらすじ―三つの戦い)
第2部 図式で覚える内容と構成(清盛対重盛、宗盛対知盛 重盛像の魅力 武器のない戦い ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまりん

5
平家物語、那須与一や、敦盛などの有名な話と、学校で習い暗記する有名すぎる書き出し?の所しか知らないので、あらすじで読むという一文にひかれて読んでみました。うーん、確かに簡単に平家物語のあらすじは理解できましたが、全くの初心者向けではないかも?もし平清盛がもう少し長生きしていたら、源氏もあんなに完勝はできなかったと思ってしまいました。また他の初心者向け平家物語を探して読んでいきたいと思っています。2022/03/26

中島直人

4
(図書館)平家物語大好き著者による、これ本当に面白いから読んでねな本(私の勝手な定義ですが)。全体を捉える(試験に出る)ことがお手軽に出来ると共に、その魅力や良さを紹介してくれて、読みたい気にさせてくれる。だけれど、口伝だからか原文は何とか読めるが、ちと面倒くさい。2022/11/07

4
そうだ、平家物語を読もう。2010/11/16

7ember

3
日本文学や日本史の知識が怪しい人でも読める良書。『平家物語』を歴史と文学、仏教的無情観と在俗的な因果思想とのせめぎあいという観点から解説し、特に後者の対立に関してはテクストの成立にたくさんの「作者」が関わったという事情があるのではないかと論じる。後半は戦前・戦中に重盛が忠君愛国の士に祭り上げられたことの反動としての清盛アゲ・重盛サゲが『平家物語』をめぐる戦後レジームとなってきたことを批判的に紹介し、このような「優等生キャラ」への理解の欠如は現代の文化・批評に全般的にみられる傾向であるとの論を展開する。2021/10/16

あにこ

3
第一部は語り口も軽く「あらすじで楽しむ源平の戦い」の副題の通りよくまとめられていて、大雑把ながら全体像をつかむのに非常に役に立った。同時に主要登場人物の関係も整理でき、有名場面も味わえる。■ところが第二部からは、平重盛論に火がついて、しまいにはフォースターやらミュアやら持ち出して扁平だの円球だのと言い始めるのには閉口した。考察はそこそこ興味深かったが、この本の趣旨とは違うんじゃないの。■内容の出来不出来に関わらず、ひとりよがりは読者が寒い思いをする。2019/07/16

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