脳と創造性 - 「この私」というクオリアへ

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脳と創造性 - 「この私」というクオリアへ

  • 著者名:茂木健一郎
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2012/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569633534
  • NDC分類:491.371

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内容説明

脳と創造性はどのような関係にあるのか。創造性とはそもそも何か――。このような問いは、現代においてきわめて重要であるにもかかわらず、誰も正面切って論じようとはしなかった。創造性を天才の神秘のインスピレーションと見做したり、脳をコンピュータのアナロジーで考えるなど、様々な固定観念が立ちはだかっていたからかもしれない。創造性の脱神話化、論理と直観、不確実性と感情、コミュニケーションと他者、感情のエコロジー、クオリアと文脈、一回性とセレンディピティ、個別と普遍。以上のような切り口から、著者は、脳を単なる閉鎖系として扱うことなく、ダイナミックで予測不能なカオスとしての「生の現場」に切り込み、脳と創造性の秘密を探っていく。この世界で生命、人間、そして脳が創造性を発揮することの根っこに迫る。養老孟司氏推薦! クオリア問題をライフワークとする著者の新境地。

目次

第1章 創造性の脱神話化
第2章 論理と直観
第3章 不確実性と感情
第4章 コミュニケーションと他者
第5章 リアルさと「ずれ」
第6章 感情のエコロジー
第7章 クオリアと文脈
第8章 一回性とセレンディピティ
終章 個別と普遍

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K K

4
何より感じたのは人間はやはり不確実性の中で実直に生きるしかないということた。 魂の危機、新たな自分を作るチャンス。 新しい自分が出来上がるチャンス。 創造性の最高の携帯の一つは自分自身が変わること。危機emergencyと創発emergenceの語源が同じである。 恋愛、他者の心は最も不確実性が高い。 切実である。不確実性がよりよく生きることに結びつくかもしれない可能性があるときに嬉しさを感じる。 新奇性選好は大人になっても消えない。 だから浮気をするのか。 【続く】2017/06/10

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

2
【ココロの琴線に触れたコトバ】私たちは、人生で重要なことほど、ルールではなく、直観に基づいて決めているのである。直観は、原理的にコントロール不可能なカオスを内包した事態に対する、もっとも適切な対処法なのである。2015/11/30

Yudai

1
生きるというのは新しいものを生み出すこと。不確実性を好み、ルールや論理に縛られずに創造的であることが、人間らしい生き方であるとのこと。人間とコンピュータの比較は、人間らしい生き方とはなにかと考えるいいきっかけになる。2016/07/20

イチロー

1
私たちは不確実な世界と対面している。そのような環境では何をするにしても、上手くいくかどうかわからない。合理的に考えるほど、行動できなくなる。感情は合理性と比べて卑下されるものではなく、不確実な世界において因果論理を超えた行動をするために必要なものである。選択し行動した結果、うまくいかなくても、予想とのずれが創造のきっかけとなる。2013/09/08

RYU

1
人生で重要なことほど、ルールでなく直感で決めている。安全基地は本当に大事だと思う。創造性の最高の形態の一つは自分自身が変わっていくこと。変わっていくことはこわいこともある。けれど、偶有性を楽しんでいきたい。2009/02/10

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