内容説明
失敗は開発のチャンス――。国際舞台での敗戦がつづくなか、敗因の分析からすべては始まった。F2、DTM、インディ500と経験を重ね、ついに最高峰のF1に参戦。そして、強大な宿敵ミシュランに圧勝し、二十年前に喫した惨敗の屈辱を晴らす。タイヤ開発の苦闘、過酷なレースの内幕、F1の経済学、M・シューマッハーの素顔など、日本人エンジニアが描くモータースポーツの世界。
目次
ひよっこエンジニア
失敗に学ぶ
F2からDTM、そしてインディ
念願のF1へ
タイヤからレースを見る
F1の経済学
シューマッハーはなぜ強いのか
サーキットの四日間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
7
タイヤ週間です。2016/05/06
jdrtn640
2
残念ながら今シーズンでブリヂストンはF1から撤退してしましたが、とりあえずお疲れさまでしたということで。そして、ノウハウが完全に失われる前に再チャレンジを!2010/12/22
hirooo
2
2時間で読み干した。いくら急を要する要事だっとはいえ、公道での追い越しでもいちいち車間距離数センチを攻めるシューマッハは、確かにタダモンじゃないと思った。…って、この本はシューマッハの話じゃなくて、ブリジストン・浜島伝説についての本なのだがw2010/06/10
Noboru
1
友人より借りて読了しました。ブリヂストンがF1タイヤを開発するに至る経緯や、技術的課題、資金繰りなど、多面的に浅く広く知ることができる1冊でした。2018/09/09
飯田一史
1
日本のレース界はタイヤメーカー主導でやってきたがヨーロッパは車メーカー主導でやってきたので、タイヤにかかる空力を計算して調整するという発想に至らなかった、フェラーリの連中はSUGEE話など、技術話のみならず文化(+経済構造)の違いも興味深かった。2013/05/28