内容説明
★宿命に翻弄された切ない恋――それは一通の手紙から始まった。★ララはひょんなことから、とんでもない情報を知ってしまう。マラバン国のカリム王子に、ダリアンという異母兄弟がいるらしいのだ。カリム王子はララの親友ローズが嫁いだ相手だ。もしダリアンが自分の出生の秘密を知ったら、王位を奪おうとして二人に危害を及ぼすかもしれない。妊娠中のローズにこんな話を聞かせては、大変なことになる。悩んだ末、ララはある計画を思いついた。ダリアンと接触し、彼がどんな人物かこの目で確かめよう。彼に悪意がないとわかれば、カリムたちに報告ができる。ララはさっそく行動に移った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
5
感想を書きにくいお話は読み終えていても放置してしまうことが多い。これもそのひとつ。先にJETさんのコミックを読んでいて、傲慢なヒーローにたじたじ。好きな漫画家さんなんだけど強烈なキャラクターゆえにちょっと引いてしまう。小説の方がマイルドなイメージかも。特に終盤あたりのヒーローの態度はよかった。自分のルーツを確かめたいと父の国に赴き初めて会った弟と向き合い、過去の清算が出来たことでこれからの自分の落ち着くべき場所が見つかった。つまりヒロインのいる場所ね。ヒロインの家庭の温かさにほっとためいき。2014/03/30