内容説明
斬新な演劇集団として1970年代を疾走した「安部公房スタジオ」はきちんと評価され遺産として新しい世代に継承されているのだろうか? 本書はイタリアの若き研究者が、現代文学に大きな足跡を残した作家・安部公房の演劇活動の軌跡をたどり、その実験的な試みが世界性を持つことを同時代のアメリカ・ヨーロッパの前衛的な演劇集団との比較によって明らかにしたものである。
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目次
序章 「安部公房スタジオ」と欧米の実験演劇
第1章 「安部公房スタジオ」の演劇の構造―要素と手法
第2章 「安部公房スタジオ」の作品におけるモチーフ
第3章 ザ・リヴィング・シアターの大冒険
第4章 イェジィ・グロトフスキーの実験劇場
第5章 エウジェーニオ・バルバのオーディーン劇場―現実になったユートピア
第6章 安部公房と欧米の実験演劇における類似と相違
終章 東京・渋谷とデンマーク・ホルステブロ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒モナカジャンボ
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博論らしいが、繰り返し記述とだらだらした事実の羅列ばかりでお世辞にも面白い本ではないが、安部公房スタジオに関する情報というのは映像や一般書の形ではほとんど得られないので大変勉強になった。60-70年代の実験演劇は、俳優への回帰と俳優-観客間の関係を重視した。俳優に生理的・方法的自由を取り戻し、舞台から物理的に出ることなく観念的な脱出を図った安部公房スタジオ。政治的使命に基づいて観客を巻き込んでいくリヴィング・シアター。貧しい演劇の極限を目指したグロトフスキー。共同体の維持と発展を実践するオーディーン劇場。2019/10/30
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