内容説明
木の文化は今も生きている――。木曾檜はなぜ特別なのか。針葉樹と広葉樹はどこが違う。木目はいかにしてできるのか。縄文時代の技術レベルは。鋸の普及していない奈良時代に板はどうして作ったのか。「木挽き」や「剥ぎ師」のすごさとは。伊勢神宮の御木とは。奈良の寺の古材から何がわかるか。音と木の関係とは。……木工四十余年、現代の名匠が木と人の長い歴史を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
編集兼発行人
0
木工家による木に関する雑考集。檜杉楠栗等々多種多様な樹木を題目にして樹木そのものが有する性質や其れを取り巻く環境をはじめ直接的に若しくは間接的に関わる人々のエピソードや永年に亘り積み重なる歴史などについて等身大の言葉を用いて朴訥に語るという構え。遺跡寺社仏閣城郭民家などに使用されたと思しき大木を巡る推測など我国における樹木に纏わる文化の来し方を観じながらコンクリートの侵食により樹木としても木材としても脅威に晒されている現状から行く末を静かに占う。人間に先立ち樹木が存在する事実に対して謙虚で臨む姿勢に好感。2014/05/20
コトゥー
0
あまり理解出来なかったが面白い2012/10/16
てっしー
0
この本自体がもさもさした「木」のようです。職人がぼそぼそ語るような文で味があるといえばあるが、それにしても、たどたどしすぎるな。「...だろうか。自分にはわからない」のような文が多い。わからないなら書かなくても。2011/08/18