内容説明
銀行から融資を断られ、サブリナは真っ青になった。このままでは彼女の経営する旅行代理店は倒産必至だ。そんなとき、突如として救いの主が現れた。ハビエル・ダレッサンドロという、アルゼンチンの実業家が、頼み事と引き換えに資金を提供すると申し出たのだ。「ぼくと書類上の結婚をしてほしい、永住権を得るために」両親を亡くした姪を養女にするため、イギリス国籍が必要だという。「私がこの偽装結婚に同意したら、事業を援助してくれるのね?」哀れな姪を思う彼の情にほだされ、サブリナはついに承諾する。そしてハビエルとその姪との奇妙な同居生活が始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
7
再読。好きなお話なので何度も読み返している。自立心旺盛なキャリアウーマンが思いやりがあって母性あふれる女性だっていうのがいい。かなり頑固ですけどね。仕事を軌道に乗せることに懸命で私生活がないので当然恋愛経験が乏しい。ヒーローがこれまたいい。どこか優雅で貴族的。女性に対する態度も紳士的だし子供の扱いも上手いし、あっという間にヒロインの家族の信頼を勝ち取るし、いうことなし。我慢強いのも高評価。小さい頃に母を亡くし、今度は父を亡くしたヒーローの姪がふたりの気遣いと愛で優しく包まれているのが感じられてほのぼの。2015/01/28
糸車
7
ヒロイン37歳ヒーロー30歳という珍しい年齢設定。姉夫婦が残した姪を育てるために国籍が必要な彼と偽装結婚することになったヒロイン。彼女は最初からヒーローに惹かれていた分、心まで捧げないよう用心していた。この年齢でずっと年上だと結構なハンデだし、彼から会社に融資してもらったことも自立心が強い分彼女を頑なにしている。もっと夫に頼ってあげればいいのに。ヒーローはセクシーで誠実で子煩悩。ヒロインも自分で気づいていないけれど、母性あふれる女性。父を亡くした姪に対して二人とも深い愛情を注いでいて素晴らしいカップル。2013/05/01
りりか
1
ヒロインが頑張りすぎのかたくななキャリアウーマンなので、好き嫌いが分かれるかも。それに対して、ヒーローは、とても誠実で、自分の意思がはっきりした男らしいタイプ。ヒロインの意地っ張り度が並大抵なものでないので、それを乗り越えて彼女を包み込もうとするヒーローの度量と情熱はかなり熱いものでした。2012/02/26
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