内容説明
15歳で戸主になり、貧しさゆえ作家になる決意をした樋口一葉。小説の師・半井桃水(なからいとうすい)への恋情、歌塾・萩の舎での屈託を抱え、極度の借金に追われながらも、わずか十数ヵ月で鴎外、露伴らから絶讃され近代文学の頂点に立つ。24年の生涯を全力で生ききった、稀有な天才作家の儚(はかな)くも美しい足跡を綴る、感動の長編小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
1
テンポがよく面白かった、だけどその生涯がたった24年。まして人生の大半を家族のためのお金の工面で費やし、運と努力と気概でやっとのことで勝ち得た”小説書き”、これで少しは稼げるわ~凌げるわ~て時に死病に罹ってしまう、、、有名人なんでそこんとこ周知の事実ですがね、それでもなんともお気の毒で。( ノД`)シクシク…遥か彼方の昔に”たけくらべ”読んだはず、なんだけどね例の如くまったく覚えていません、、、青空文庫は難しすぎるので、現代語訳をググってそっちで読ませてもらいまひょ2021/01/30
ベック
1
彼女は天才でした。でも天は、そんな彼女に天才として背負うべき宿命を与えました。身内にふりかかる数々の不幸、抜け出ることのできない借金まみれの窮乏生活。遂げることかなわぬ恋情。しかし、大きく変わりゆく時代の流れに立ち向かいながら、凛とした己を貫いていく夏子(一葉の本名)の姿は、無残ながらも清々しい。だからこそあまりにも薄幸なゆえに、なおいっそう揺らぐ自分を戒め、迷う心に鞭打つ姿は読んでいて胸かきむしる思いでした。薄幸が、彼女を動かし後世に残る作品が書けたのだとしたら、いったい何が正しくて何が幸せなのだろうか2005/11/05
なお
0
樋口一葉をまともに読んだ事がないのに、なぜかひかれて買った。読了後、ほぅっとため息をついた。読んで良かった。2012/01/23
-
- 電子書籍
- パンピア伝記【タテヨミ】第106話 p…
-
- 電子書籍
- 燃えさかる運命【分冊】 7巻 ハーレク…
-
- 電子書籍
- 電力と政治 上 - 日本の原子力政策 …
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました…
-
- 電子書籍
- 生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい…