内容説明
哀しいほど純情な少年たちの青春群像。オリンピックを控え、急激に変貌を遂げていく東京。下町の古本屋で働く7人の少年たちが、勉強会を始めた。夢は独立開業。その資金のため共同で積み立て貯金を開始したが、青春期特有の人間関係の難しさに悩む。少年から大人へと脱皮するとき、誰もが味わうほろ苦い体験を優しい筆致で描く自伝的青春小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみえ
2
古本の蘊蓄は少ないけれど、若き古本屋従業員たちの率直なやり取りが小気味良い。今は何でもハラスメントと逆恨みが横行しているから尚更清々しく感じたかも。出久根さんの文章はどれも読みやすく笑えて大好きだ。2015/03/06
yoshiyuki okada
0
『逢わばや見ばや』の次にこの本を読めばよかった。『逢わばや見ばや完結編』を先に読んじゃったんだよね。ま、いいんだけど。2017/12/15
wasabi
0
若き日の日記であり、虚飾に満ちた表現もない。現実には、仲間内でも雇用主との間でも、さらには故郷の家族との間でさえ、表現されない辛苦があったに違いないが、なんだか長閑な書きぶりで、結局は登場人物がそれぞれに活きている。2006/04/29
ひぽぽたます
0
青春のあり方はさまざま。2012/09/10
ひより
0
自伝的青春小説。 ご存知の通り、古書店を営んでいらっしゃる作家さんだけど、その修行時代のお話。 古書店の裏話や、仲間と作った会の話など、興味深く読めた。 昔の話を読むといつも思うけど、若者がほんとまじめだなぁ。 そういうのって好き。 文章もとっても読みやすく、淡々と書かれてあるけれど、何か人をひきつけるものがあるなぁ。 以前、エッセイストの岸本葉子さんが自著の中で 「出久根さんのエッセイを参考にすることがある」と書いていたけれど、なるほど、頷ける。 今年出逢えてよかった作家さんのひとりに追加~。2005/12/05
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