内容説明
「うちの子は、言いたいことが、なぜはっきりと言えないのか」こんなふうについ気になってしまう親に、心を落ち着けてじっくり読んでもらいたくて、この本を書きます。とても気がかりなことでしょう。ものおじせず、なにげなくふるまって、友だちやどんな大人とも自然となじんでしまえる子どもたちと比べると、わが子のことが本当に気になる。でも、あせって、いらだって、「どうしたらいいか」と、あまりにも意識して考えすぎるのは、かえっていい結果を生まないことが多いものです。この本を読み進んでいくうちに「なんだ、そういうことなのか」と、大事なことがわかった気持ちがして、地に足がついたように安心できるはずです。そうすると、親の心がぬくもってきます。親のその姿を見て、感じて、子どもが安心します。そして、その安心感が知らず知らずのうちに、子どもの心の肥料になっていくのです。言いたいことが言えないことについては、親よりも子どものほうがもっと気にしているのです。たとえ、そんなふうには見えなくても。だから子ども自信が楽しくないのです。「楽しいな、うれしいな」と思って、その場に慣れ親しんでいくと、知らず知らずのうちに心はほどけてくつろぎます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん
47
【図書館】うちの次男、学校で起きた事などを話して聞かせる時「えーっと、あのね…」が多いので手に取ってみましたが、少し思っていたのと違うな… そうか!うちの子は、「言いたいことが言えない子」ではなく「表現が幼く語彙が少い子」なんだな…と気付きました。母親の私が、そうだから仕方ないか(^O^;) でも、親が先走って口出ししない!は、耳が痛い。気をつけます!!次は、語彙が増えるには、どうしたら良いかの本を読んでみよう〜2017/03/12
りえ
12
世話をやきすぎると、その世話にもたれかかって、自分をしっかり立て直すことのできない子になってしまう。自分のいら立ちやこだわりを、自分の言葉で表現することが出来れば、親はただそれをじっと見守ってさえいればいい。子供自身が、なんとか自分なりの道を開いていくもの。温かくなった心に力が湧いてきて、明日に向かう前向きな姿勢におのずとなっていくものなのだ。2014/08/19
はなあぶ
10
子育て中の人ならば、目次に目を通すだけでもためになるような気がする。人は自分の生まれた家庭環境や親について、子供の間はどんな欠陥住宅でも、理想的な環境を求めて転々と引っ越すことなどできない。与えられた環境をただ受け入れるしかない。長く過ごすうちにそれがその人にとっての標準的な家庭の姿、親の姿として意識の底に刷り込まれていくだろう。やがてその子が大人になり家庭を持ち、また親となる。良循環の手本としてあるべき姿とはどんなものだったのか知っておきたいと思い、子育て本を時々読んでは、なるほど~と納得している。2014/02/05
turtle
3
言葉が幼く、同級生との付き合いに苦慮している我が子が心配でこの本を読みましたが、親がもっとゆとりを持つことが大事だと教えられました。 読み返したい本です。2012/05/27
めぐにゃ~ん
2
図書館本。育児中は何度も読みたくなる本。心を閉ざした子どもが、再度心を開くにはどあしたら良いのかが書かれている。2017/01/22