講談社現代新書<br> 武装解除 紛争屋が見た世界

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講談社現代新書
武装解除 紛争屋が見た世界

  • 著者名:伊勢崎賢治【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2014/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061497672

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内容説明

むき出しの暴力、軍閥ボスのエゴ、戦争が日常の子どもたち……。泥沼の紛争地でいかに銃を捨てさせるか? 東チモールからアフガンまで現場を指揮した男が明かす真実。真の平和論はこの一冊から。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

296
こういう人が世の中にいるんだなと知った。東ティモールは今は独立して落ち着いてきた?かと思うが、当時はそんなに内戦状態だったのかと知った。2017/09/02

James Hayashi

30
早大建築学科卒、インドでソーシャルワーカー、NGOなど経験。現在は東京外語大で教授。大変な任務である。大抵こういった職業は単身赴任だと思っていたが、シエラレオネに家族と老母を連れて行っている。東ティモールやアフガニスタンにてDDRを行なっているが危険な目にあっていない事は運がいいとしか言いようがない。本作は04年であるが11年に瀬谷ルミ子氏による「職業は武装解除」も第3世界で活躍する日本人を見れる。2018/10/17

skunk_c

30
多くの「リアリスト」を名乗る人の本を読んできたが、この人はまさに本物のリアリストだ。現場体験がなければこれだけのことは書けない。自分の仲間や部下の命を失った者だからこそ、武装した実力の重要性が分かる訳で、遠く東京の永田町界隈であれこれいっている者への、あるいは眼となるべき日本の報道機関への、厳しい批判は、そうした体験に裏付けられていて説得力がある。そして一方、最後に書かれた憲法前文と9条は一言たりとも変えてはいけないという主張、まさにリアリストならではと言える。やや古い本だが多くの人に読まれるべき。2018/02/12

Kazuo

18
東チモール、シエラレオネ等で武装解除を実施した、日本では数少ない紛争実務家による著作。本書によって「裁きと和解は車輪の両輪」「武装解除とは力の均衡を崩すこと」など、一筋縄ではいかない地域紛争(戦争)の現実について理解することができる。「仕事柄、米軍の中将クラスと日常的なやりとり」がある著者は、「『お前の戦争に金だけは恵むから、俺の条件を飲め』という姿勢を貫くとき、金を出すものが一番強い」との結論に至る。最後に、日本政府へ対する著者の考え方と、日本国憲法とその有効性/非有効性への理解が述べられている。2016/11/06

koz

14
革命統一戦線RUFによる虐殺行為などで国民の10%が犠牲者となったシエラレオネ。米国を中心とした国際社会は和平案としてRUFの指導者サンコゥ氏を追及しないばかりか副大統領のポストを与え、全戦闘員の行為にも不問とするロメ合意を締結。「寛容」の精神ここに極まれり、ただし押し付けられた側の心は知らず。同様の東チモール、アフガン等で兵の武装解除を行うその現場の様子は、空論でなく現実的である。残党がいる中の平和維持コスト、民兵私軍同士との利害調整など。文民統制の立場から見た日本国内の神学論争の意見には納得である。2014/10/08

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