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内容説明
急速な高齢化が進むなか、高齢者や障害者の日常生活を工学面から支援する「福祉工学」が注目を集めている。これは、失われたり衰えたりした感覚や手足、脳の機能を、機械で補助・代行する工学分野である。本書では、この分野の草創期から一貫して携わっている著者の経験をたどりつつ、これまでビジネスとしては成り立ちにくいとされていた福祉が、ひとつの産業として大きな可能性を秘めていることを示す。
目次
第1章 福祉工学の誕生
第2章 サイエンスへの道
第3章 等身大の科学から生まれるもの
第4章 電気で伝える人工の耳と目
第5章 多様なヒューマン・インタフェース
第6章 ビジネスの創出へ向けて
第7章 安全・安心と経済的繁栄の両立
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
二輪病
5
著者の実験における試行錯誤を通して、福祉工学がビジネスになりうるかという大きなテーマが書かれている。高齢社会では福祉工学に対するニーズや市場の拡大は必至。にもかかわらず、生体工学を越えた多方面からの知識が要求されることや福祉工学が公益性を有することで、福祉技術が一般市場への波及は困難とされてきた。福祉工学の普及にはまず産学連携の促進や新たな制度づくりなど、効率化された行政による支援が期待される。出版から10年弱経つけど、幾分変わったのだろうか。福祉と名の付くものは技術的にも位置付けも不遇なのが不可解。2014/01/22
くまこ
2
動物の機能と機械の機能の関連を体系化したサイバネティックスを原点とし、医療工学・生物工学が発展してきたが、福祉工学のジャンルはまだまだ開発途上に位置している。しかし、ビジネスとして有望視される技術もたくさんあり、障害者・高齢者支援という福祉を新しい視点から考えることができ、とても刺激を受けた。今後に大きく期待したい。2013/03/01
huyukawa
1
たいへん興味深かった。ニーズとシーズについて、福祉をとりまく環境について、ICFについても非常に示唆をえた。職場でも買おう。2015/08/15
msykst
0
知覚の話から関心を持って読んだんだけど、その辺はよーわからんなーと思った。ただ、書籍の冒頭に「福祉工学の担い手は中小企業かベンチャー」って書いてあって、完全にメイカーズムーブメントの話とシンクロしてるなーと思った。ただ、やっぱりこの分野って大学の研究室には勝てないよねーと思った。感想が小学生並みなのはやっぱり内容をよく理解していないからなんだなーと思った。2015/06/14
r_puputa
0
福祉工学第一人者である著者のこれまでの仕事の総括。まずは観察、そこから着想を得て実用に至るまでの過程・試行錯誤でたどる道筋に発想の妙があり、非常に参考になります。前書きは全ての人に読んでいただきたいと思った一文。2008/11/03
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