風の陣【大望篇】

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風の陣【大望篇】

  • 著者名:高橋克彦
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2012/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784569663111
  • NDC分類:913.6

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内容説明

奈良の都を震撼させた橘奈良麻呂の乱の鎮圧から、3年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋――。ライバルを葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。朝廷で授刀衛の役職を得ていた蝦夷の若者・牡鹿嶋足と、同志の物部天鈴は、押勝の野望が陸奥に向けられることに危機感を募らせる。陸奥の平和を守るため、蝦夷たちの戦いが始まった!押勝に対抗する勢力をいかに育てるか。大宰府の吉備真備を都に戻すことで政局を転回させようと目論む嶋足たちは、続いて怪僧・道鏡に接近。しかし、急速に孝謙太上天皇の寵愛を得ていく道鏡の存在が、物語を意外な方向に展開させていく。『炎立つ』『火怨』に続く著者渾身の大河長編である『風の陣』は、すでに第一弾[立志篇]が電子化され、今回は第二弾の電子化。04年12月中旬には第三弾[天命篇]が単行本として刊行される。壮大な歴史ロマンの相貌が、いよいよ明らかになる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

56
またまた天鈴の名策士っぷりが楽しめる展開に、一気読みしました。この巻も藤原仲麻呂を相手にあの手この手で罠をしかける天鈴の知力勝負の一人舞台に、主役の嶋足でさえもたじたじでした。嶋足は物凄い出世出来て、更に美女を奥さんに出来て幸せの絶頂とも思われますが、今後が心配です。なんといっても次なる黒幕は怪僧・道鏡なので、かなり手強そうです。まるでロールプレイングゲームのようで、ボスを倒しても、また次のボスが現れて戦いはエンドレスのようです。蝦夷頑張れ!2012/10/01

kawa

27
二は藤原仲麻呂の乱が主要テーマ。古代日本の知らなかった事件が取り上げられ興味深いのだが、これで600頁弱の文量は、やや冗長感ありか?まあ、めげずに次にいくモチベーションは充分なのですが。2020/07/04

藤枝梅安

26
天平四年、橘奈良麻呂を追放した藤原仲麻呂は恵美押勝の名を賜り、自分の息子の未亡人を皇子の一人に嫁がせ、淳仁天皇として即位させる。孝謙天皇は上皇となり、押勝との勢力争いが起こる。上皇は弓削道鏡を側に置き、押勝との暗闘が始まる。登場人物たちが現代に通ずる権謀術数に明け暮れる様を活力あふれる表現で描き、信義を重んずる嶋足や苅田麻呂がそこから距離をおく様子が描かれている。現代の国内・国際政治に通ずる点が興味深い。このシリーズは、高橋さんの他のシリーズと比べ、説明が多く運びもやや遅い気がする。2011/01/31

あらいぐま

23
奈良時代面白過ぎる。今まで戦国時代や幕末ものばかり見てきたが、全然引けを取らない面白さ。当時は律令制により朝廷を中心とした官僚体制が整っていた時代だから、むしろ現代に近い感覚で読めるのも新鮮。著者が描く登場人物の生き生きとした描写がより一層面白くしているのは言うまでもないが、その中で故郷の陸奥を守るために権力争いの渦中で活躍する主人公たちに感情移入してしまう。2021/02/01

にゃこ

18
勢いが出てきて面白くなってきました。歴史で習った人物もちらほらと。天鈴と嶋足の掛け合いがすごい好きです(笑)これまでぱっとしなかった嶋足だけど、蝦夷戻ると明言したからには今後の活躍に期待です2016/10/08

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