内容説明
過剰なストレスが脳細胞に与える影響は? 不思議な脳と心のしくみにメスを入れ、うつ、記憶、老化、そして「気」にいたるまで、脳を科学的に解明し、東洋思想をまじえて現代人の心の問題をやさしく説きおこす。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
目次
1 ストレスと心身の病気
2 癒しと脳
3 脳の働きと感覚のしくみ
4 ホルモンによる男女の違い
5 匂いと人と社会の関係
6 心の老化と脳の老化
7 脳死と臨死体験
8 人の心と「気」の関係
9 病と社会の関係
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
32
適度なストレスは生きていくために必要だが、過度なストレスは鬱病だけでなく、生活習慣病の原因になる。それはなぜか、身体の中でなにがおきているかを医学的に説明し、脳の各部位の機能もその研究の歴史から書いており、タイトルより広い内容を扱っている。ストレスに関する話以外にも面白い話が多く、例えば、脳の老化について言及しているところでは単純に計算能力や新しい技術への対応力で比べると若者が有利だが、高齢になると経験などおかげで全体把握力が優れるなどの有利な点もあるのでくよくよしないことが一番とするまとめがとても良い。2022/12/05