中島みゆき おとぎばなしのゆくえ

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中島みゆき おとぎばなしのゆくえ

  • 著者名:藤田ひろみ
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787271914

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内容説明

『銀河鉄道の夜』をモチーフにした『夜会 24時着0時発』やアルバム『おとぎばなし』など、みゆきが「おとぎばなし」に込めた数々の夢や願い、そしてアイロニーに思いをはせて、その言葉に織り込まれた女性の生きざまにセクシュアリティー論から切り込む。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

目次

はじめに うそとほんととおとぎばなし

一つめの部屋 おとぎばなしとしての夜会

序章 中島みゆきと『夜会』

第1章 『夜会vol.13 24時着0時発』とファンタジーの構造

第2章 『夜会vol.10 海嘯』

第3章 『夜会vol.11,12 ウィンター・ガーデン』

第4章 『夜会vol.13 24時着0時発』

二つめの部屋 おとぎばなしのゆくえ

序章 「おとぎばなし」の恋愛論

第1章 春の誘惑──『熱病』『春なのに』

第2章 おとぎばなしへの旅立ち、おとぎばなしからの旅立ち──『もう桟橋に灯りは点らない』『家出』『蒼い時代』

第3章 春の訪れ──『私たちは春の中で』『シニカル・ムーン』『僕たちの将来』

第4章 春の終わり──『ふたつの炎』『遠雷』『てんびん秤』『新曾根崎心中』

第5章 ベッドのなかのおとぎばなし──『眠らないで』『雪・月・花』

第6章 おとぎばなしの結末としての別れの選択──『愛情物語』『寄り添う風』『I love him』

第7章 おとぎばなしにとらわれた女を見守る男たち──『夜風の中から』『ピエロ』『空と君のあいだに』

第8章 おとぎばなしにとらわれた女を見くだす男たち──『女なんてものに』『羊の言葉』

第9章 再びの春──『春までなんぼ』『グッバイ ガール』『愛よりも』

第10章 男を傷つける女たち──『ロンリーカナリア』『雨…』

第11章 素顔を忘れた女たち──『ルージュ』『シュガー』

第12章 化粧に塗り込められた素顔──『化粧』『黄色い犬』『クレンジング クリーム』

第13章 いとしき娼婦たち(1)──『やさしい女』『毒をんな』『女という商売』『エレーン』

第14章 いとしき娼婦たち(2)──『白鳥の歌が聴こえる』

終章 おとぎばなしの果て──『わたしの子供になりなさい』『二隻の舟』『ナイトキャップ・スペシャル』

特別室 中島みゆきとおとぎばなしおわりに

付録 中島みゆきの曲のなかの一人称と相手の呼称

索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

茶幸才斎

3
前半では、彼女の独特の舞台演出「夜会」の物語が備える枠と円環・輪廻の構造について解説する。後半では、彼女の楽曲の数々を、好いた男と結ばれる「おとぎばなし」を軸に、これを求め、失い、堕し、または手放し、あるいは呪縛を解き、強い主体性を得て、むしろ男への有償無償の娼婦性または女神性を発揮し、愛だ恋だにあーだこーだ捕らわれない心境に至る、各フェーズの物語として整理する。まるで、仏陀が苦悩の果てに解脱し涅槃に至る過程を描くかのように。解釈も思い入れも、聴く者の自由だ。彼女が表現するのは、端的に『たかが愛』である。2022/03/03

miyu

0
読了。面白かった。未熟者の私の人生経験だけじゃ、何度も聴いている曲でもとてもここまで読み解けなかったです。いち評論家さんの解釈なので、この本で書かれている解釈がすべて正解というわけではないのでしょうが、「下町の上、山の手の下」→「清流」→「愛情物語」のドラマ展開の解釈はじめ、ここに書かれている視点で聴きなおして改めて衝撃を受ける曲も多数。 2014/01/25

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