内容説明
由布院は盆地である。かつては山に囲まれた普通の田舎だった。名所旧跡もない。温泉の湧出量は全国第二位という豊富さだが、客は少なかった。現在、旅館も増え、みやげ物屋が立ち並び、国内温泉地のなかでトップクラスの人気を集めるようになった。年間の観光客は三百八十万人、宿泊客は九十五万人を数える。この奇跡的な成功の陰にはどのような努力があったのか。「由布院ブランド」を築き上げたまちづくりの物語。
目次
第1章 ふたりの「まちづくり達人」
第2章 由布院らしい「まちづくり」
第3章 「まちづくり」のあゆみ
第4章 由布院へ来た人たち
第5章 発展する由布院の悩み
第6章 由布岳の麓に生きる