内容説明
夢だったフラワーショップを独力で開業したレベッカは、店で忙しく立ち働きながら、温かな気持ちに包まれていた。花に囲まれていれば安全だ。つい数日前、第1発見者となってしまった殺人現場の様相も、何もかも忘れることができる。そんなひとときの安らぎは、ロブと名乗る男によって破られた。店まで訪ねてきた彼は、笑顔1つ見せないまま、執拗に殺人事件について質問し、尾行まで始めた。私を容疑者扱いしているんだわ!レベッカは怒りに震えた。■眼光鋭い男たちが捜査のさなかに恋の事件を巻き起こす!? 『華麗なる紳士たち:最後の独身貴族』2話目の本作は、セクシーな探偵ロブが主人公。冒頭のニュース速報もお見逃しなく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
シリーズ物を単品で読むことには何のためらいもないんですが、殺人事件が起きたのに、しかもヒロインが第一発見者なのにほとんど進展がないまま終わってしまうなんて思わなかった。主人公たちはそれぞれ虐待を受けた過去があり、それを乗り越えようと懸命に生きてます。それだけで一冊書ける題材なのに、事件の中途半端な経過でページ数を使ってしまって物足りない。わたしとしてはもっとふたりの葛藤やロマンスを掘り下げてほしかったな。事件の容疑者として逮捕された彼にしてもどうも誰かをかばっている様子。結局なにも解決しないのね。残念。2015/08/19